内藤美穂さん
 株取引を始める理由は、お金を運用したいからという人が大多数ではないでしょうか。ちょっと変わった理由から、株取引の世界に足を踏み込んだのは、株式会社ガジェットウェア代表取締役兼CEOの内藤美穂さんです。
 「株式市場を見ていると、世界が動いていると実感でき、自分もそこに入ってみたい」という好奇心が先に立ったという内藤さんは、映像コンテンツの配信をしています。世界の株式市場をチェックし、常に最先端を行く内藤さんに、株取引や勉強法についてインタビューしてきました。

――起業をしようと思い立ったのは、いつ頃ですか。

内藤美穂(以下、内藤):高校3年生の時です。ちょうどITブームでベンチャー企業がもてはやされていた時期でした。起業するということは、何の保証もありませんし浮き沈みが激しいですが、それをリスクとはあまり考えていませんでした。

――普通はリスクが大きいと躊躇すると思うのですが、そうではないんですね。

内藤:そんなこと言ったら、スポーツ選手なんてもっとハイリスクです。どれだけ調子が良くても大怪我をしたり、突然イップスになったりすれば、選手生命はそこで終わりです。F1をよく見ますが、あのシートに座るだけでもすごいことなのに、更に結果を求められ、パフォーマンスが悪ければ来年がない世界です。それに比べたら起業は法務局に行って書類を提出するだけですから(笑)。

――それでは、どのようなことに対してリスクを感じていますか。

内藤:よくサークルでそのまま起業とか、起業家サークルとかありますが、そういう人たちで集まって起業するのは後から問題が起こる可能性が高いと思います。もちろん全てではありませんが、色んな話を聞いていると会社という組織にはなりにくいようです。馴れ合いによる仲間意識から目標を達成できなかったり、人間関係のトラブルが頻発したり、情報漏洩やコンプライアンスを守らないなど、少し考えるだけでもたくさん出てきます。

――経済に興味をもたれたのはテレビ番組がきっかけになったのですよね?

内藤:内藤:はい。高校生の時に、WBS(ワールドビジネスサテライト)という番組を見ていたのです。それが経済に興味を持つきっかけになりました。それまでは毎日同じことの繰り返しで退屈していて、経済なんて自分とは関係のないものだと思っていました。だけど世の中が動いていることを知って刺激を受けたのです。

――会社の事業内容を簡単に教えて下さい。

内藤:内藤:ホームページの制作や広告などです。広告代理業と投資関連事業の二つに分かれています。私自身が株取引をしていたので、ドバイ株の口座開設サービスを始めましたが、後々はファンドを作って運用できたらと思っています。あと、今年の4月から映像コンテンツの配信(Gadgetwear)を始めました。リーマン・ショック後にファンド設立も考えたのですが、映像コンテンツ配信を優先させたかったので、ファンドはタイミングを見ていきたいと思います。

――では、これからメインとなる事業は、映像コンテンツなのですか?

内藤:実は、会社を設立する時から将来的に映像コンテンツの配信をしたいと頭の片隅にはありました。ただ、タイミングが早すぎると感じたので、Webに関係することを仕事にしていれば、自然と状況がその時期を教えてくれると考えていました。10年くらい前ですが、何かの特集で「今のテレビ局が行っていることは、10年後には、100万円あれば同じことができるようになる。その時の機材と編集ソフトとインターネットが、解決してくれるはずだ」という内容でした。「まさか!」と思っていましたが、今それを事業として行おうとしているわけですから、時代の流れの怖さも同時に感じます。スマートフォンでさえ、ハイビジョン映像を撮ることができる時代です。