23日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比432.24ポイント(1.82%)安の23336.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が155.38ポイント(1.96%)安の7759.36ポイントと5日続落した。ハンセン指数は2025年6月19日以来、1年ぶりの安値水準を切り下げている。売買代金は3343億6120万香港ドル(約6兆8878億円)にやや縮小した(22日は3486億1650万香港ドル)。
 前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国の内需不振や、年内の米利上げ観測が引き続き重しとなっている。昨夜の米債券市場では、長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じた(債券価格は反落)。金利先物市場の値動きから算出するCMEフェドウオッチ(政策金利が変更される確率)では、年内の利上げ確率が22日夕時点で9割近くとなり、1週間前の6割弱から急上昇している。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇も警戒された。中東不安がひとまず後退したことや、中国の政策に対する期待感などで指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、買いの勢いは続かず、下げ幅を次第に広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が10.9%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が8.0%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が7.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、非鉄・産金が安い。洛陽モリブデンのほか、江西銅業(358/HK)が10.6%、佳キン国際資源投資(3858/HK)が10.4%、紫金鉱業集団(2899/HK)が6.5%、霊宝黄金(3330/HK)が4.7%ずつ下落した。金属市況安が逆風。23日の上海期貨交易所(上海先物取引所)では、主要な非鉄金属の先物が安く推移している。ほか、昨夜のNY金先物は続落した。
 このところ逆行高していた半導体やプリント基板(PCB)、大規模言語モデル(LLM)などの銘柄群も急落。瀾起科技(6809/HK)が12.4%安、兆易創新科技集団(3986/HK)が10.3%安、勝宏科技(恵州)(2476/HK)が12.2%安、建滔集団(148/HK)が9.4%安、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が16.5%安、北京智譜華章科技(2513/HK)が10.0%安と値を下げた。世界的な半導体株安が波及。23日の時間外取引で、米テクノロジー株に連動するナスダック100指数先物は一時2%急落した。韓国取引所では半導体株の主導で韓国総合株価指数(KOSPI)が8%超下落し、サーキットブレーカー(20分間の売買停止措置)が一時発動され、10%安で取引を終えている。
 半面、医薬セクターの一角は高い。山東新華製薬(719/HK)が13.8%、英セキ智能(3696/HK)が7.1%、剤泰科技(北京)(7666/HK)が6.3%、江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.37%安の4106.25ポイントで取引を終了した。非鉄・産金が安い。ハイテク、軍需産業、インフラ建設、エネルギー、自動車、消費、保険、不動産、公益なども売られた。半面、医薬は高い。銀行・証券も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)