【 FRaU編集部】「プレジャーリゾート 伊豆赤沢温泉」に見る、大規模リゾートのサステナブルなあり方
日本三大温泉地のひとつの数えられる静岡県伊東市。なかでも富士箱根伊豆国立公園のなかにある赤沢温泉郷は2001年の開業以来、どんどん拡大されていきました。その総面積25万?超(!)のリゾートの経営権をカトープレジャーグループが取得したのが2024年。以来、リニューアル&新規開発が進められてきたこの地が、上写真の絶景“インフィニティ露天風呂”まで擁する「プレジャーリゾート 伊豆赤沢温泉」として4月27日にグランドオープン。さっそくその全容を見てきました。
伊豆高原へ、“あこがれの列車”に乗って
プレジャーリゾート 伊豆赤沢温泉(以下、プレジャーリゾート)の最寄り駅は伊豆急行鉄道「伊豆高原」駅。こことプレジャーリゾートの往復は無料シャトルバスがあるからいいとして、東京から伊豆高原まで最短で行ける列車は、と探していると……ありました。熱海までは新幹線、そこからJR東日本が誇るオールグリーン車(またはもっと高いグランクラス)の「サフィール踊り子」号。ネット予約してワクワク熱海駅で待っていると、上写真のような列車がスルスルとホームに入ってきた。
車両内はご覧のとおり。荷物用網棚の上にも窓があり、開放感や眺望は抜群! 客席シートも10時間ぐらい眠れそうなほどリクライニングする。いまどき珍しい食堂車(カフェ)もあるそうで、たった30分ほどの乗車時間では楽しみきれない! ああ、次回はもっと長い区間を乗ろう。
ベランダからの眺めが最高!
シャトルバスの終点が、今日宿泊する「赤沢温泉ホテル」だった。建物自体は2001年の開業以来変わらないが、外壁含め中身は全面的にリニューアルされてキレイになっている。たとえば上写真のロビーも、以前壁だったところに窓を開け、素晴らしい景色が見えるようにした。
客室も壁など見違えるようにキレイになった(らしい)。特筆すべきはベランダからの眺め。海と空の碧、山と森の緑、以上! といった感じで、息を呑むほどのコントラスト、美しさだ。
これがウワサの“インフィニティ露天風呂”だ!
さてさて、プレジャーリゾートはとっても広い。たった1泊ではぜんぶを見られない可能性があるので、さっそくホテルお隣の「赤沢日帰り温泉館」(上写真)へ向かおう。ここも昨年12月に全面リニューアルされている。宿泊客でなくても入浴できるが、ホテルとは専用通路でつながっているし、宿泊客なら入館無料。専用電子タグを入り口ゲートにかざすだけで入れて、とても便利だ。
そしてここ来たら絶対に入りたいのが、3階と4階の大浴場にあるインフィニティ露天風呂(冒頭&上写真、特別な許可を得て撮影)。湯に浸かれば、まさに海、空とシームレスにつながっている感じで、心が洗われる。内湯も岩風呂やヒノキ風呂だし、寝湯やサウナもあるから長時間楽しめる。
湯上がりにはぜひ、8000冊ものマンガや雑誌、絵本を備えた2階「海のねころびラウンジ」へ。海と森をイメージした広〜いスペースには“おこもりボックス”もあって、読書もよし、寝てもよし。このボックスは結構“満室”になっていて、中ではお母さんが子どもに絵本を読み聞かせていたり、オジサンがグウグウ寝ていたりした。レストランや売店もあり、一日中ここで過ごす家族連れも多いという。
赤沢温泉ホテルでは、伊豆の味と別源泉の湯を楽しめる
夕食はホテルに戻ってレストラン「綺羅(きら)」でいただいた。伊豆の海産物はもちろん、陶板焼きの形で肉もしっかり出てくる日本料理のフルコース。前菜の伊豆・熱川(あたがわ)ポークの冷製や修善寺(しゅぜんじ)原木椎茸白和えなど、地元食材をふんだんにつかった前菜からしてボリューム満点(冷やし茶碗蒸しがメチャ旨!)。ブリの煮つけが入った新ゴボウの石焼きご飯までしっかり食べて、しっかり満腹になりました。
最後はホテル3階の大浴場へ。こちらも海と空の眺めが最高だが、先ほどの日帰り温泉の源泉は「赤沢温泉」で、こちらは「津島温泉」。こんなに近いのに違う源泉の湯を楽しめるのだから、両方入らない手はないのだ。
朝から揚げたてアジフライにセルフ海鮮丼!
翌朝8時。レストラン綺羅には、いかにもおいしそうな、香ばしい匂いが充満していた。そう、ここの朝食バイキングのウリは、料理人が目の前で揚げてくれるアジフライ! そして「みしまコロッケ」。このコロッケは静岡県三島市がいま激推ししている、三島馬鈴薯というジャガイモを100%つかったご当地グルメだ。これらは絶対に外せない。
そしてもうひとつの目玉が、セルフで海鮮丼をつくれる、ビンチョウマグロやブリの刺身、ねぎトロ、そして「赤沢漁港の漁師漬」と名づけられた獲れたて地魚のヅケや海苔、しらすが並んだコーナー。これを食べたくて、このホテルを選んだという目利き客も多いらしい。
というわけで、これでも欲望を抑えてコンパクトにまとめたほう(上写真)。揚げたてのアジフライと海鮮丼はとくに旨かった〜! 満腹、満足。
ドームテントで快適グランピングも!
さて、せっかくこの広大なリゾートに来たのだから他施設も見て回ろう。まず目を惹くのは新設されたグランピング施設「GRAX EARTH FIELD」にできたドームテント。中には3つベッドが並んでいて窓は大きく、家族連れなら子どもたちが大喜びしそうだ。隣にシックな“母屋”もついていて、ここにBBQができるキッチン、ダイニング、シャワーとトイレがある。
逆にカップルや落ち着いた年齢の夫婦などにピッタリなのが「赤沢迎賓館」。これも以前からあった建物に改修を加えた宿泊施設だが、とにかく豪華で静か! 各部屋に露天風呂がついているのに、大浴場もご覧の立派さだ(上写真)。
さらに、広々とした海洋深層水プールを誇る「海洋深層水 赤沢スパ」には、貸切個室サウナ、岩盤浴ほか温浴施設がたっぷり。「PLEASURE ARENA」は、小さな子どもも思いきり楽しめる施設で、以前は全天候型プールだった建物。それをキレイによみがえらせ、フードコートも併設した。
スクラップ&ビルドではなく、以前からあったものを利用しながら、ドームテントなど新たな施設、付加価値をつくる。これぞ、これからの巨大リゾートのサステナブルなあり方ではないか。そう感じた。
Text&Photo:舩川輝樹(FRaU編集長)
