「脊髄硬膜外膿瘍」を医師が解説!放置すれば後遺症が残る危険も!

腰のMRI検査の費用はいくら?メディカルドック監修医が、保険適用・自費の目安や、検査が変動する理由、発見されやすい病気について分かりやすく解説します。

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

MRI検査とは?わかることや時間の目安

MRI検査は、磁気と電波を利用して身体の内部を詳しく画像化する検査です。腰痛の原因検索では、神経や椎間板、脊髄などの状態を詳しく確認できるため、多くの整形外科で行われています。

レントゲン検査との違いとMRI検査の強み

レントゲン検査では骨の変形や骨折の有無を確認できますが、神経や椎間板などの軟部組織までは詳しく映りません。一方、MRI検査は椎間板の飛び出しや神経の圧迫、脊髄周囲の異常なども確認しやすい検査です。腰痛や足のしびれが続く場合、レントゲンでは原因がはっきりしなくても、MRIで異常が見つかることがあります。

MRI検査にかかる時間と当日の流れ

腰のMRI検査にかかる撮影時間は、内容によっても異なります。一般的に15~20分程度です。造影剤を使用する場合や撮影範囲が広い場合は、さらに時間がかかることがあります。検査当日は金属類を外し、MRI装置のベッドに横になって撮影します。検査中は大きな音が出るため、耳栓やヘッドホンを使用する施設もあります。

腰のMRI検査にかかる費用の目安とは?

腰のMRI検査費用は、保険適用か自由診療かによって大きく異なります。また、造影剤の有無やMRI装置の性能でも費用に差があります。

腰と他の場所でMRI検査の費用は異なる?

MRI検査は部位によって撮影方法が異なるため、費用に差が出ることがあります。例えば、頭部や乳房MRIの撮影を行った場合には診療報酬点数は100点加算されます。保険診療では診療報酬点数に基づいて費用が決まるため、施設間の差は一定範囲に収まることが多いでしょう。

保険適用(3割負担)でMRI検査を受ける場合の金額

腰のMRI検査は、医療上必要と認められた場合に健康保険が適用されます。3割負担の場合、自己負担額の目安は約7,000円程度です。造影剤を使用する場合は、約11,000円程度になることもあります。また、実際にはMRI撮影料だけでなく、以下の費用が加わります。

初診料・再診料

画像診断料

診断結果説明料

処方薬があれば薬剤費

そのため、診察から薬の処方まで含めると、支払総額はさらに高くなる場合があります。

人間ドックなど保険適用外の自由診療でMRI検査を受ける場合の金額

人間ドックや脊椎ドックなどで腰のMRI検査を受ける場合は、自由診療となり全額自己負担です。オプションでMRI検査を追加する際には、費用相場は20,000円前後と考えられますが、医療機関や検査内容によって差があります。脳ドックなどとセットになったコースでは、さらに高額になることもあります。自由診療では施設ごとに価格設定が異なるため、事前確認が大切です。

MRI検査の費用に違いや追加費用はあるのか?

MRI検査は、撮影条件や機器の種類によって費用が変わる場合があります。

造影剤を使用したMRI検査の費用

腫瘍や炎症などを詳しく評価する必要がある場合、造影剤を使用することがあります。造影MRIでは通常のMRI撮影料に加えて、造影剤使用加算や造影剤そのものの薬剤費が必要となるため、費用負担が高くなる傾向があります。例えば、造影剤を使用する際には診療報酬点数が250点加算されます。総じて目安としては、造影MRIの費用は1割負担の方では約3,400円、3割負担の方では約1万円となります。ただし、診察料や画像診断料、追加検査の有無によって総額は変動します。なお、腎機能が低下している方では造影剤が使えないこともあるため、事前に血液検査を行う場合があります。

高磁場MRIなど機器の性能による費用の違い

MRI装置には1.5テスラや3テスラなどの種類があります。一般的に高磁場MRIは画像が鮮明で、小さな異常も確認しやすい傾向があります。保険診療では装置性能により診療報酬点数が変わる場合があり、費用差につながることがあります。ただし、患者さんの自己負担額には大きな差が出ないことも少なくありません。

MRI検査の撮影以外にかかる費用はある?

MRI検査では撮影費用以外にも、次のような費用が発生することがあります。

初診料・再診料

診察費

画像診断管理料

処方薬の費用

血液検査費用

とくに痛み止めや湿布が処方される場合、薬代も加わります。

「腰のMRI検査」で発見されやすい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「腰のMRI検査」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫する病気です。腰痛に加えて、お尻から足にかけてのしびれや痛みが出ることがあります。重い物を持つ作業や加齢などが原因となることがあります。軽症では安静や薬物療法、リハビリで改善することもありますが、筋力低下や排尿障害がある場合は手術が検討されます。整形外科を受診しましょう。

腰部脊柱管狭窄症

加齢などにより神経の通り道が狭くなる病気です。歩くと足がしびれたり痛くなったりし、少し休むと改善する「間欠性跛行」が特徴です。MRI検査では神経の圧迫状態を詳しく確認できます。保存療法で改善しない場合は手術治療が検討されます。症状が続く場合は整形外科を受診しましょう。

脊椎・脊髄腫瘍

脊椎そのものに腫瘍ができる病気で、骨から発生する原発性腫瘍のほか、肺がんや乳がんなどの転移によって起こる転移性脊椎腫瘍もあります。腰痛が主な症状ですが、進行すると神経を圧迫し、足のしびれや筋力低下が現れることがあります。通常の腰痛と区別がつきにくい場合もありますが、安静にしていても痛みが続く、夜間に強い痛みが出るなどの特徴がみられることがあります。MRI検査では、骨や周囲組織への広がりを詳しく確認できます。症状が続く場合は整形外科や脳神経外科を受診しましょう。

脊髄腫瘍

脊髄やその周囲に発生する腫瘍で、髄膜腫や神経鞘腫などが代表的です。初期には腰痛や背部痛だけのこともありますが、進行すると手足のしびれ、筋力低下、歩行障害などの神経症状がみられます。脊髄は神経の通り道であるため、腫瘍による圧迫が進行すると排尿・排便障害につながる場合もあります。MRI検査は脊髄や神経への圧迫状態を詳しく確認するのに有用です。しびれや筋力低下を伴う場合は、早めに整形外科や脳神経外科で相談しましょう。

「腰のMRI検査」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「腰のMRI検査」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

腰のMRI検査を受ける場合、保険適用での費用の目安はどのくらいですか?

木村 香菜 医師

3割負担の場合、一般的には約5,000~9,000円が目安です。造影剤を使用する場合や追加検査がある場合は、さらに高くなることがあります。

腰のMRI検査に造影剤を使用することはありますか?その場合の費用はいくらでしょうか?

木村 香菜 医師

腫瘍や炎症などを詳しく調べる際には、造影剤を使用してMRI検査を行うことがあります。造影MRIでは通常のMRI検査より費用が高くなり、3割負担では1万円前後が目安です。ただし、診察料や追加検査によって総額は変動します。

レントゲン検査ではなく、腰のMRI検査を受けることでどんな病気がわかるのでしょうか?

木村 香菜 医師

MRI検査では、レントゲン検査ではわかりづらい椎間板や神経の圧迫の様子を評価することができます。そのため、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍など、神経や椎間板に関わる病気を詳しく確認しやすくなります。

腰痛で脊椎ドックを受けるとMRI検査の費用負担は高いですか?安いですか?

木村 香菜 医師

脊椎ドックは自由診療になるため、保険診療より費用負担は高くなる傾向があります。数万円程度かかるケースもあります。

まとめ 腰のMRI検査の費用は数千円から1万円台が目安!

腰のMRI検査は、椎間板や神経の異常を詳しく調べるために役立つ検査です。保険適用であれば、3割負担で数千円、造影剤使用時には1万円程度が目安です。追加検査がある場合はそれよりも高くなることがあります。また、人間ドックなどの自由診療では2~5万円程度になることもあります。腰痛やしびれが続く場合は、自己判断で放置せず、整形外科で相談することが大切です。

「腰のMRI検査」で見つかる病気

「腰のMRI検査」から見つかる病気は7個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

整形外科系の病気

整形外科系

腰椎椎間板ヘルニア

腰部脊柱管狭窄症

脊椎腫瘍

脊髄腫瘍

すべり症

脊髄空洞症

脊髄硬膜外膿瘍

MRI検査では、骨だけでなく神経や椎間板、脊髄周囲の異常も確認しやすく、腰痛の原因検索に役立ちます。

「腰のMRI検査」を受診すべき症状

「腰のMRI検査」を受診すべき症状は9個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

腰が痛い

足がしびれる

片足だけ痛い

おしりから足にかけて痛む

歩くと足がしびれる

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安静時にも腰痛が続く

発熱を伴う腰痛

排尿・排便障害を伴う腰痛

しびれや筋力低下、排尿障害を伴う腰痛では、神経の圧迫が進行している可能性もあるため、早めの受診が重要です。

参考文献

E202 磁気共鳴コンピューター断層撮影(MRI撮影)(一連につき)|今日の臨床サポート

「腰椎椎間板ヘルニア」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる

「腰部脊柱管狭窄症」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる