なぜバルサは今夏の大型補強が可能なのか「1:1ルール」回復と収益改善の背景
昨日、バルセロナがニューカッスルに所属するアンソニー・ゴードンの獲得に向け、移籍金7000万ユーロ(約130億円)+インセンティブ1000万ユーロ(約19億円)で合意に至ったと複数のメディアやジャーナリストが報道した。すでにメディカルチェックも受けており、近々正式発表される見通しだ。
バルセロナはゴードンの他、アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスや、今季でマンチェスター・シティとの契約が切れるベルナルド・シウバといった他の選手にも関心を寄せている。カタルーニャのラジオ放送局『RAC1』によればクラブは現在、アルバレス獲得に集中し、アトレティコ・マドリードとの交渉に向けて1億ユーロ(約185億円)を上限額として設定。正式オファーはまだ提出されていないが、すでに準備が進められているという。
そのようなクラブがここに来てなぜ積極的に大型補強を行えるようになったのか。『RAC1』によれば、バルサはラ・リーガが定めるフェアプレイ制度「1:1ルール」に既に復帰しているからだという。このルールは、クラブが選手登録や補強に使える金額を、そのクラブが実際に得た収入と同額までに制限するラ・リーガの財政ルールで、リーガ側からその適用が正式に通知されたとのことだ。
「1:1ルール」に戻ったことで、これまで苦しんでいた選手登録にも余分が空き、現在確保しているサラリーキャップ内で、アンソニー・ゴードン(マーカス・ラッシュフォードが構想外とされている為、その枠)とフリアン・アルバレス(ロベルト・レヴァンドフスキ枠)の両獲得・登録も可能な状況にあるという。
その背景には収益回復にある。最大の理由は、新カンプノウの第3層スタンド開放によって、1億ユーロ以上の増収が見込まれているとのこと。また『Nike』との超大型契約などもあり、2026-27シーズンの予算では、クラブ収入が11億ユーロ(約2000億円)を超える見通しになっているそうだ。
しかしクラブは来夏、この「1:1ルール」が再び適用外となる可能性が高いと見込んでいる。それはカンプノウの屋根の設置工事が来年の夏から数カ月にかけて行われるため、27−28シーズン、チームは再びモンジュイックのスタジアム(エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス)でホームゲームを開催することになる。収入減が懸念されることから、クラブは今夏の補強を「単年」ではなく来夏も見据えた“2年分の補強”と位置づけており、積極的な補強戦略を進めているという。
ここ数年見られなかったバルセロナの大型補強。来季チームはどんな編成になっているか注目が集まる。
