世界唯一、野生の白いパンダの映像公開 中国四川省

【新華社成都5月26日】中国四川省のジャイアントパンダ国家公園臥竜エリアは22日、世界で1頭しか確認されていない野生の白いパンダの映像を公開した。映像は2024年から今年にかけて、エリア内の標高2450〜2670メートルの原生林で撮影され、さまざまな場面を鮮明に記録している。初めて確認された19年当時の幼い姿と比べて体格がたくましくなり、自由に行動する様子は適応能力の高さや良好な健康状態を示している。
白いパンダの写真は19年に同省の臥竜国家級自然保護区管理局が初めて公開した。全身の毛と爪が白く、目は赤色で、落葉広葉樹の原生林を歩いていた。専門家は外見的特徴から、生まれつき色素のないアルビノと判断。体格からみて1〜2歳の亜成体とされた。
白いパンダを長期的に追跡調査するため、管理局は専門の保護研究プロジェクトを立ち上げ、発見地点を中心とする15平方キロの区域に赤外線カメラを均等に配置した。森林での活動や、野生下で生きる貴重な映像が数多く撮影され、成長データの蓄積が進んだ。
臥竜自然保護区白色ジャイアントパンダ保護研究プロジェクトの責任者、譚迎春(たん・げいしゅん)氏によると、赤外線カメラの映像に写る白いパンダは体格がしっかりしており、成獣になると四肢に淡い金茶色の毛が見られるようになった。映像では常に単独で行動しており、現在9歳前後で独立して生活しているとみられる。野生下で健康に育ち、長期間安定して生存しているアルビノのパンダは極めて貴重であり、野生動物の遺伝的多様性を象徴する存在となっている。(記者/余里、薛晨)
