東京ヤクルトスワローズの公式Facebookより

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12日、明治神宮野球場で開催された東京ヤクルトスワローズと阪神タイガースの試合で、ヤクルトのオスナ内野手が登板した。日本では珍しい野手登板に、SNSなどで大きな話題となった。

オスナが登板したのは、10点差となった9回一死。四球でランナーを出すも、次の打者を併殺に打ち取り、無失点でイニングを終えた。パイレーツ時代に登板したことがあるというオスナは、最速141キロを記録。SNSなどには「下手な投手より良かった」といったコメントが多く寄せられるなど、大きな盛り上がりをみせた。

一方で、先月すっぽ抜けたバットが球審の頭部を直撃する事故を起こしていることから、登板を疑問視するコメントも寄せられている。

日本ではあまりない野手登板だが、メジャーではよく見られる光景だ。点差が開いてしまった場合は、リリーフ投手を温存するために野手が登板することがある。日本選手も登板を経験しており、2015年にイチロー(マーリンズ)、2017年には青木宣親(アストロズ)がマウンドに上がった。近年野手登板が増加していることから 2023年にルールが変更され、8点以上リードを許している場合や、10点差以上で勝っている試合の9回のみなどの条件が設けられた。

日本では珍しいといっても、近年は野手登板も見られるようになってきた。2020年に、読売ジャイアンツの増田大輝が登板。阪神タイガースの近本光司や大山悠輔らを抑え、無失点で終えた。

2022年には、中日ドラゴンズの根尾昂が大量リードを許していた場面で登場。1安打無失点に抑えた。当時は外野手として登録されていたが、この試合がきっかけのひとつとなり、後に投手として登録された。

今年は1日に横浜DeNAベイスターズの柴田竜拓が野手登板。11点ビハインドの場面で緊急登板し、打者1人を打ち取った。起用の理由として相川亮二監督は「負担がかかってる」と、リリーフ投手の負担を抑えるためであると説明した。

対戦相手やファンに失礼などの理由から、日本ではあまり行われてこなかった野手登板。一方で、大差でリードされた展開なら中継ぎ投手を温存したいチーム事情も理解できる。時代の変化に伴い、ファンがプロ野球に求めるものも多様化してきていると言えるだろう。