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全国のローカルスーパーなどの商品を一般の人がSNSで選ぶ、「ご当地スーパーグランプリ」の結果が発表されました。食品部門の上位商品には、地元の素材や食文化が詰まっていました。研究家によると、最近はプライベートブランドに注力する傾向があります。

■グランプリは牛乳不使用の食パン

森圭介アナウンサー
「全国ご当地スーパー協会によると、ご当地スーパーというのは、地元発祥や限られた地域のみで展開している、またはご当地グルメが豊富に販売されているスーパーのことをいいます」

「5月11日は、(日付を)『ご』『とう』『いち』(と読むこと)で、同協会が『ご当地スーパーの日』としています。年に1回のグランプリが開催され、その結果が11日に発表されました」

「全国のご当地スーパーが自慢の商品をグランプリに応募し、一般の人がSNSで投票して選ばれます。食品部門の上位3つを紹介します。グランプリは、北海道稚内市にある相沢食料百貨店の『北のはし食パン』(378円)で、北の端だからということなのでしょう」

「北海道産の小麦や地元で作られた塩、そして酵母のみでできた食パンです。確かに優しい色ですが、砂糖やバター、牛乳、卵は使っておらず、もっちりとした噛み応えが特徴ということです。おいしそうですよね」

斎藤佑樹キャスター
「北海道と聞くと海鮮というイメージがありますが、グランプリを取るということは相当おいしいんでしょうね」

森アナウンサー
「あまり日持ちがしないということなので、地元の方は買ってすぐに食べたいというニーズもあるのかもしれません」

■900円を切る「蒸し寿司」とは?

森アナウンサー
「準グランプリの1つは、島根県のスーパーマーケットハローの『八種の具材香る 島根和牛 松江蒸し寿司(ずし)』(862円)です。蒸し寿司というのは聞いたことありますか?」

鈴江奈々アナウンサー
「関東で暮らしていると、普段食べないですね」

森アナウンサー
「蒸し寿司は松江の名物で、酢飯にうなぎやエビなどの具材をのせて、せいろで蒸し上げているものです。お店によっては牛肉を甘辛く煮たものが入っていて、温かいちらし寿司みたいなイメージです。おいしそうですよね」

「スーパーによると、松江では昔から親戚の集まりがあると、老舗のお寿司屋さんから出前を取って食べていたそうです」

「地元産の食材を使いたいというこだわりで、このスーパーでは地元の和牛を使っています。スーパーによると、お寿司屋さんで作ると1500円ぐらいかかってしまうため、リーズナブルに再現しようと、牛肉も比較的安い部分を使うなどしています」

「家に持ち帰ってレンジで温めれば蒸し寿司になり、900円を切って食べることができるということです」

直川貴博アナウンサー
「ちょっとした持ち寄りのご飯として友達の家に持っていく時も、うなぎなどが入っていて、900円を切っているのに高見えもしていいですね。地元の人がうらやましいです」

森アナウンサー
「最近はお寿司屋さんの職人さんが減ってきているということで、お店でも作れないかということで、今回スーパーで作りました」

■京都の魅力が詰まった豆乳麺

森アナウンサー
「もう1つの準グランプリは、京都市にあるスーパー・フレンドフーズの『冷やして食べる豆乳麺』(800円)です。自家製のだしに、地元京都にあるお豆腐屋さんの豆乳を合わせた冷たいスープになっています」

瀧口麻衣アナウンサー
「(京都には)4年しか住んでいないので詳しくはないですが、湯葉など大豆を使った製品が多いので、京都らしいなと思います。つるっと食べられるのが今の時期にはピッタリですよね」

森アナウンサー
「まろやかな中に、京都のキムチ専門店のキムチも入っています。去年の夏から販売を始め、毎日完売するほど人気の商品だといいます。麺はそうめんで、京都の暑い夏、食欲がない日にもつるっと食べられるおすすめの商品だということです」

斎藤キャスター
「まさにご当地の良さがぎゅっと詰まった、おいしいものがいっぱいありそうですね」

■研究家に聞く…最近の傾向は?

森アナウンサー
「こういった商品の開発に力を入れているご当地スーパー。全国ご当地スーパー協会理事長の菅原佳己さん(スーパーマーケット研究家)に聞きました。近年、他にも力を入れているものがあるそうです」

「物価高で大手スーパーなどで注目された、プライベートブランドです。メーカーではなく、スーパー独自の商品を販売しているもので、菅原さんによるとお店側のメリットも大きいといいます」

「もちろん開発の費用はかかりますが、開発してしまえば、問屋などを通さないので安く販売できる。さらにそのスーパーでしか売っていないものを作れば、お土産として観光客が買うということです」

鈴江アナウンサー
「私もよくお土産として、ご当地のスーパーでプライベートブランドを買いに行きます。ドライフルーツとか紅茶とかお菓子とか、いろんなものが展開されています。買って帰って自分たちの楽しみにもなります」

■軽井沢の別荘を訪れた人のお土産

森アナウンサー
「長野県や群馬県に展開しているツルヤは、プライベートブランドだけで約1300種類あります。ジャムは、味の種類が全部で60種類ほどあります」

「リンゴやブドウ、モモなどの一大生産地の長野県ならではです。軽井沢の別荘に遊びに行ったお客さんのお土産として、リクエストがあって作られ、大人気になったということです」

■静岡のスーパー「地元の名物に」

森アナウンサー
「次に、静岡県の東部に9店舗を展開する『フードストアあおき』。静岡といえばお茶、抹茶ロールです。静岡の抹茶を使って、あんこは自社工場で手作りした『ニューサマー香る! めっちゃまっちゃロール』(861円)という商品です」

「伊豆特産のニューサマーオレンジという柑橘のジャムを使った商品です。地元の専門学生と共同開発し、『新たな地元の名物として盛り上げていきたい』と担当者は語っていました」

■低価格を実現…規格外商品が人気に

森アナウンサー
「続いて、福島で16店舗を展開しているスーパー・いちいです」

直川アナウンサー
「福島県北部、福島市などで展開されるローカルスーパーで、地元では人気です」

森アナウンサー
「人気なのはプライベートブランドの規格外商品です。450gで538円のウインナーは、端っこがちょっと切れたり、形が不ぞろいだったりするものを集めた商品を近隣の企業から仕入れることで、コストを抑えて低価格で販売しています」

直川アナウンサー
「オリジナルのプライベートブランドが多く展開されて、他の近隣店舗と比べていちいに行こうというきっかけにもなっていました」

森アナウンサー
「菅原さんによると物価高の中、旅行でも節約したいという人がご当地スーパーに行ってその土地の魅力、その土地ならではのものを味わいながら楽しむ動きが広がっているということです」

「旅行先でお土産として買うのもいいかもしれませんし、地元をさらに詳しく知るきっかけになるかもしれません」

(2026年5月11日『news every.』より)