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「自分の人生を生きていくスタート」

実の娘に性的暴行を加えた罪に問われた父親は上告せず、懲役8年の刑が確定しました。

【写真を見る】懲役8年の判決が確定した大門広治被告

(福山里帆さん)
「大きな区切りにはなるけれど、裁判が終わったあとも生きていかなくてはいけないので。むしろここからがスタート。やっと自分の人生を生きていくスタートなので」

父親の刑が確定したことを受け、安堵の表情を浮かべました。

中学2年からの約4年間、父親から加えられた性的暴行

富山県黒部市の元会社役員・大門広治被告(54)は2016年、当時高校生だった娘の福山里帆さんが抵抗できない状態と知りながら性的暴行を加えた罪に問われていました。

被害にあった福山さん。中学2年から約4年間、自宅で性的暴行を受け続けたといい、父親の大門被告を刑事告訴していました。

(福山里帆さん 2023年3月)
「実際に性行為がある日には父がここに(布団の上に)座っていて」

「自己の性欲を満たすため、娘の人格を無視した卑劣な犯行」富山地裁は求刑通りの判決

これまでの裁判で大門被告は「里帆さんは当時私に逆らえない状態ではなく、自分との性行為に興味があったと思う」などと無罪を主張してきましたが、富山地裁は去年10月「自己の性欲を満たすため、娘の人格を無視した卑劣な犯行」として、懲役8年の判決を言い渡しました。

大門被告側は上告せず 懲役8年の刑が確定

そして2審の名古屋高裁金沢支部も4月21日、「被告の弁解は不合理」として、大門被告側の控訴を棄却しました。

(福山里帆さん 控訴審判決後の会見)
「これ以上、親として失望させないでほしい。頼むから私の尊厳や心を乱さないでほしい」

上告の期限は5月7日でしたが、大門被告側は上告せず懲役8年の刑が確定しました。

「家庭内性暴力に苦しんでいる人に、何ができるのか背中で具体的な方法で示せたら」

8日朝、福山さんは…

(福山里帆さん)
「(大門被告には)刑務所の中に入って、できることならば、自分の何が悪かったのか、どうしたら親としてよかったのか考えてほしいなと」

今後、民事訴訟の場でも大門被告の責任を問うか検討するということです。

(福山里帆さん)
「もちろんお金はもらえないものと思っていますが、いま家庭内性暴力に苦しんでいる方、被害は終わったけどどうしたらいいか悩んでいる方、どんな方法があって、何ができるのか、背中で、具体的な方法でひとつ示せたらいいなと思って」