興奮すると糸井さんは英語になる(蒼井きとりさん提供)

写真拡大

友人同士だからこその優しさは、ときに思わぬすれ違いを生んでしまうことがある。『続:ルッキズムにずっとん落ち』(作:蒼井きとりさん)は、そんな少女達の関係を描いた作品だ。

【漫画】「続:ルッキズムにずっとん落ち」を読む

物語は「私のクラスにはルッキズムカーストが存在する」と語る波多野の言葉から始まる。おさげの波多野とほうき頭の糸井はクラスの最下位に位置づけられ、日常的に嫌がらせを受けていた。

それでも波多野は「糸井さんが居れば、周りのことなんてどうでもいい」と思い、まるで孤島で2人きりで過ごしているような心地よさを感じていた。

そんな波多野の夢は、実は美少女である糸井の剛毛を可愛くまとめることだ。しかし、これまでさまざまな方法を試してきたが、いずれも剛毛に阻まれてきた。

そこで波多野は、高級なヘアトリートメントをプレゼントするも、糸井に受け取りを断られてしまう。予想外の反応に波多野はショックを受け、翌日に波多野は糸井を避けてしまう。しかし波多野は「それではクラスメートと同じだ」と気づき、糸井に涙ながらに謝罪した。

すると糸井は「嫌うなんてありえないよ!」と即座に否定し、トリートメントを断った理由として「自然の進化を妨げたくないから」と語り始める。さらに、生物学への強い関心や帰国子女であること、父親が生物学者であることを明かした。

その話を聞いた波多野は「英語がしゃべれて、その上めちゃクソ可愛いなんて!」と糸井を称賛する。対する糸井も、波多野の三つ編みに憧れていると打ち明けるのだった。

同作について、作者の蒼井きとりさんに話を聞いた。

ー剛毛を「進化の一部」とする発想や設定はどのように生まれたのですか。

糸井はただの美少女ではなく、エキセントリックな部分もある設定にしたかったのです。自分でも非常に気に入っている要素だったので、絶対入れたい要素でした。私としても満足のいく形で描くことが出来て良かったです。

ーキャラクターの繊細な心情を描くうえで、特に意識されたことはありますか。

「私を嫌わないで」の場面は、私自身もとても思い入れが強いシーンです。糸井を想う気持ちの強さが伝われば、読者の皆さんも彼女の苦悩を分かってくださると信じて描きました。

ー4月28日にシリーズ3作目が公開されたとのことですが、同作からどう繋がるのでしょうか。

3作目は、波多野と糸井の「選ぶ道」を見届けてほしいと思い描いています。ぜひ、その勢いにも注目していただければ嬉しいです。

(よろず~ニュース特約・カキMONO.1)