【特集】目標は“伝説”のドラマー 小学6年生のテクニックとパワー、熱い思いを取材 秋田
大人顔負けのスーパーキッズの特集をお伝えします。
ドラムを演奏しているは小学6年生です。
テクニックとパワーそして、熱い思いを持った児童の姿を取材しました。
■きっかけは父親が見ていた動画
秋田市のイオンモール秋田3階にある島村楽器。
全国に店舗を展開していて様々な楽器を取り扱う国内最大級の総合楽器店です。
午後7時半。
すぐにドラムセットに向かいました。
店頭にあるデモ用のドラムを叩き始めたのは、秋田市に住む嵯峨和さん。
ドラムが大好きな小学6年生です。
ただ、これはまだウォーミングアップ。
8時になると、壁の裏にある防音のスタジオに入りました。
ここからが、彼女の本番、ショータイムです。
田村修アナウンサー
「すごいですね~プロの方ですか?」
嵯峨和さん
「いえ…違います」
一般的なドラムセットは様々な打楽器を組み合わせています。
大きく低い音を出すバスドラムはペダルを使って叩くなど、両手両足を使って、ここでは9種類の楽器を鳴らしています。
嵯峨さんは、5歳でドラムを始めました。
始めてわずか1か月。
すでにバスドラムのリズムを正確に刻んでいました。
きっかけは父親でした。
嵯峨さん
「お父さんがドラムの動画を見ていて、私も見ていて、楽しそうだなって思ってやってみたいってお父さんに言いました」「楽しそうで笑顔で叩いてて、すごい解放感っていうのかわかんないけど、そういう感じのすごいパワーがあってやってみたいって思った」
父の泰和さんが見ていたのは、中学生の頃から応援しているバンド「ハイ・スタンダード」の動画でした。
速くて、激しい演奏が特徴のハイ・スタンダード、通称ハイスタ。
嵯峨さんもすぐにファンになり、ハイスタの曲を中心に練習してきました。
父・嵯峨泰和さん
「本当にたまたま見 てたら横で一緒に見だして、『(ドラムを)やりたい』始まって…」
田村アナ
「お父さんドラムとか経験は?」
父・嵯峨泰和さん
「あ、全然 自分はもうほんと専ら聞く方だったんですよ」「いやめちゃくちゃやっぱりうれしいですよ、自分も好きだったんで。それこそ恒さん(ハイスタの初代ドラム)のドラムを聞いて自分も育ってきたので、自分の子どもがそうやって思ってくれてるっていうのが本当にうれしいです」
ハイ・スタンダードの初代ドラマー恒岡章さんは3年前、51歳で亡くなっています。
いまは2代目のドラマーが加わっていますが、嵯峨さんは、憧れの初代ドラマー恒岡さんを目指して、腕を磨いてきました。
■2つの夢に向かって
両手両足を別々に動かすドラムはリズムを体で覚える必要があります。
嵯峨さんは週1回のドラム教室だけでなく、自宅でも1日3時間練習を続けています。
講師・わつばさん
「集中力もすごいですね。やっぱ小さい子はやっぱ集中が持たない人もやっぱ中にはいるんですけど、和ちゃん最初から集中力がずっとありましたね」
ドラムは全国各地でコンテストが開かれています。
こちらは今年2月に宮城で行われたコンテストの様子。
グランプリは逃したものの、パワフルさや正確さ、それに表現力が評価され、5年生で審査員特別賞に輝きました。
また、父親と一緒にライブを見に行った際突然オファーを受け、“飛び入り”でバンドに参加するほど周囲がその実力を認めています。
嵯峨さん
「夢は2つあるんですけど、1つ目はパンクロックを得意としたドラマーとしてピザ・オブ・デス・レコーズ(ハイスタンダードの事務所)に入って、でたくさんのフェスやライブに出られるドラマーになることです。あと、2つ目は、天国にいるハイスタドラマーの恒さんに、めちゃくちゃかっこいいビートを届けられるドラマーになることです」
“伝説”のドラマーを目標にしながら、ステージで演奏する機会も増えてきている嵯峨さん。
次はこの夏に照準を合わせています。
嵯峨和さん
「7月11日にフリークロスとコラボしてやるんですけど、それでバンドの皆さんと息を合わせたりみんなと目で合わせたりしてうまくやりたいな」
田村アナ
「大人のバンドに加わるってことですか?」
嵯峨さん
「はい」
田村アナ
「プロのバンドに加わるってことですか?サポートメンバーとして」
嵯峨さん
「はい」
田村アナ
「すごくないですか?」「すごいとおじさん思うんで すけど」
嵯峨さん
「そんなに…」
田村アナ
「すごいですよね?」
嵯峨さん
「ありがたい」
幼いころから体に染みついたリズムを安定感抜群に披露する小学6年生の嵯峨和さん。
プロデビューという夢をかなえるその日まで…そしてその先も未来へのビートを刻み続けます。