せいや、唐田えりか

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FODで先行配信

 フジテレビ系で放送中の「102回目のプロポーズ」(水曜午後11時)が酷評されている。1991年に月9枠で放送され、最終回の視聴率が36.7%という驚異的な記録を打ち立てた伝説のドラマ「101回目のプロポーズ」の続編。ただし、配信サービスFODで先行配信される形式のドラマであるため、地上波での番組宣伝などに広がりがなく「まったく話題になっていない」と一刀両断にされている。

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【写真】スラリ美脚…超ミニ丈コーデの唐田えりか

「『101回目』は中国や韓国など海外でもリメイクされたフジの黄金期を体現した大ヒット作です。その続編のヒロインに抜擢されたのは唐田えりか(28)。『101回目』で結ばれた平凡なサラリーマンだった星野達郎(武田鉄矢=77)とチェリストの矢吹薫(浅野温子=65)の娘という設定で、母と同じチェリストの星野光を演じています。

せいや、唐田えりか

『102回』の第1話冒頭を見ると『101回』と同じくホールのシーンから始まりますが、交響楽団全員の演奏が全面カットという低予算ぶりが露わになっており安っぽさがぬぐえません。そのため『101回』を視聴していた往年のファンはあまりの物足りなさにガッカリしているのです」(放送ライター)

 主要キャストの顔ぶれについてもツッコまれている。主演の唐田は東出昌大(38)との不倫報道、光の恋人役のピアニストを演じる伊藤健太郎(28)はひき逃げ事件を起こして不起訴処分になり復帰に時間がかかった。そんな唐田と伊藤コンビが恋人同士のチェリストとピアニストを演じること自体、スキャンダラスというほかない。

 宣伝不足、低予算、ミスキャスト……。これでは話題にならないのも頷けるが、意外なことに見逃し配信のTVerお気に入り登録数は38万超えという深夜の30分番組としては異例の盛り上がりなのだ。

「『102回目』を企画した鈴木おさむはNetflixで大ヒットした『極悪女王』の企画・脚本・プロデュースでも知られています。このドラマで長与千種を演じたのがまさに唐田で、鬼気迫る表情で肉弾戦を繰り広げる唐田は女優として高く評価されました。鈴木おさむは唐田や伊藤ら過去に挫折を経験して干された俳優が不器用ながらも“セカンドチャンス”に挑む姿をストーリーに重ねているようです」(前出の放送ライター)

 それでも往年のファンには不満が多い。「102回目」へのアレルギーの理由としては、脚本家が野島伸司から鈴木おさむ発案の企画へと変わっていること、主人公像が武田鉄矢からお笑いコンビ・霜降り明星のせいやへシフトしていること、1話が1時間から30分に短縮されていること、などが挙げられる。

次回は伝説のシーン

 そもそも今のフジの体力ではおカネがかかる「往年の大ヒット作の続編」ではなく、「レガシーIPを借りたコストカットドラマ」にダウンサイズするしかないだろう。ただ、一部の視聴者からは「実際に見たら意外と面白かった」という評価も。

 フジテレビ関係者が言う。

「TVerのお気に入り数38万という数字は、マイノリティ向けの深夜枠や実験枠ではまず届かない規模。『まったく話題になっていない』と切り捨てるには明らかに矛盾する水準ですし、興味を持って追いかけている層がかなり存在することを示しています。

 武田が演じた星野達郎をまるごと復活させたような非モテ男の空野太陽を演じているせいやのコミカルな演技が若者層にウケており、武田もせいやのようなお笑いキャラになりきっていて漫才みたいなテンポで楽しめます。オリジナルの武田、矢吹千恵役の田中律子が再結集し、浅野温子や江口洋介が写真で出演しているところ、CHAGE and ASKAの主題歌『SAY YES』が劇中でふんだんに流れるのも懐かしくて仕方ありません」

 ただ、主要キャストの演技に対する懸念は指摘されている。「極悪女王」で体当たり演技を見せた唐田だが、「102回目」で演じているチェリストの揺れ動く感情を丁寧に表現できているかは微妙という。

「薫を演じた浅野温子があまりに巧みに美魔女を演じたことに比べると唐田の演技は平板さが目立ちます。さらには太陽を演じているせいやについてもお笑いなのか、演技なのか線引きが難しい。このあたりはせいやも自覚していて『自分の中からお笑いを取る』と言い聞かせていますが、視聴者によってはお笑い芸人が名作ドラマを茶化すパロディに見えてしまうのです」(前出の放送ライター)

 次回放送では「101回目」の伝説のシーンである「僕は死にましぇん!」が再現されるという。さらには婚約者の病気、ピアニスト一家の中で渦巻く陰謀も描かれていく。果たして視聴者にとって「YES!」と言える結末となるか――。

デイリー新潮編集部