レンタル先で急成長した後藤。(C)STVV

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 ベルギーの名門アンデルレヒトからシント=トロイデン(STVV)にレンタル中の後藤啓介は、ここまで11ゴール・5アシストをマーク。大ブレイクを果たした。

 一方、満足な出場機会を与えず、レンタルとはいえ、“放出”したのはアンデルレヒトの失策だったという見方は少なくない。あろうことかストライカーのクオリティ不足に悩まされ、STVVより順位で下回っているだけに批判されるのも当然か。

 4月23日の試合で、ゴールを決めた後に喜びを爆発させたため、アンデルレヒトの一部選手やスタッフから詰め寄られた20歳の日本代表FWは試合後、保有元に戻ることはないと宣言。国外移籍を示唆した。

 そうした状況を受けて、ベルギーのメディア『Woetbal Nieuws』は「アンデルレヒトに衝撃。後藤が予想外の移籍劇を演出」と題した記事を掲載。名門を糾弾した。

「アンデルレヒトはゴトウの一件で大恥をかいているが、それも無理はない。自ら放出を決めたストライカーがSTVVで活躍し、今やアンデルレヒトを公然と離れようとしているのだ。古巣に対する彼のゴールと反応は痛ましいものだったが、何よりも、アンデルレヒトがいかに状況判断を誤ったかを如実に物語っている」
 
 同メディアは「アンデルレヒトは自らの金の卵を逃した」と批判を続けた。

「アンデルレヒトはゴトウを買い取りオプションなしでSTVVにレンタル移籍させた。彼はブリュッセルで2028年まで契約を結んでいる。シント=トロイデンでは、彼は今シーズンの注目選手の一人へと成長を遂げた」

「そして、アンデルレヒトは今シーズンを通してストライカー陣に苦戦している。ダニーロ・シカンは離脱、アドリアーノ・ベルタチーニは期待外れ、ミハイロ・ツベトコビッチは売却される可能性もある。一方、後藤はSTVVでアンデルレヒトが期待していた通りの成長を遂げている――ただし、紫と白のユニホームを着てではない」

 記事は、移籍した場合の契約解除金は1000万ユーロ程度になると予測。「この金額は妥当だ。ゴトウは20歳で、代表経験があり、フィジカルも強く、ベルギーで実績を残しており、ワールドカップで日本代表としてプレーする可能性もある。彼はブンデスリーガを希望しているが、イングランドのクラブも彼に注目している」と綴り、こう続けている。

「アンデルレヒトにとって、これは贅沢な悩みであると同時にジレンマでもある。彼らは100万ユーロの選手からその何倍もの利益を得ることができる。しかし同時に、自チームのストライカーを早々に手放したという批判を再び受けるリスクも抱えている」

 少なくとも書類上、いったんはアンデルレヒトに戻る形となる後藤。その後、どんな決断を下すのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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