【GW交通安全】渋滞や逆走など事故・トラブル当事者とならぬようドライバーの心得は…専門家アドバイスも(静岡)
いよいよ本格的にGW突入ということで、車で出かける人も多いと思いますが、渋滞が増えたり強引なドライバーや逆走車に遭遇するなどして、思わぬ事故に巻き込まれる心配も増えます。悲惨な事故の被害者にも加害者にもならないために、注意するべきポイントを専門家に教えてもらいました。
2026年のゴールデンウイークは最大12連休。
あす5月2日から本格的な連休突入で車での遠出を考えている方人もいると思いますが…、ネクスコ中日本によると、静岡県内では大きな渋滞は予想されていないものの、混雑のピークは「下り」できょう5月1日夜からあす2日午前。「上り」で4日、5日と予想されています。
3月の3連休には、三重・亀山市の新名神高速・下りで大型トラックが渋滞の列に追突する事故が発生。追突された車は炎上し子ども3人を含む男女6人が死亡しました。このうち5人は静岡県内から旅行に出かけていた家族でした。追突した大型トラックの運転手は直前までスマートフォンを見ていて、渋滞に気づかず事故を起こしたと見られています。
避けることが難しい事故は他にも…。
道路上で野生動物が車にぶつかるなどして死んだ事故は「ロードキル」と呼ばれますが、国土交通省が管轄する国道だけで、2024年1年間に約7.6万件も発生しています。対策を実施しても、発生件数は減らないのが現状だといいます。野生動物に詳しい専門家は…。
(岩手大学農学部 山内 貴義 准教授)
「シカは非常に数が多い動物です。おいしい餌場から餌場に移動する。群れで移動することが多いので、自動車事故に非常に遭いやすくなる。シカがいっぱい生息している地域はスピードを落として十分気をつける」
静岡県内でも野生動物に遭遇する機会は多く、衝突事故も頻繁に起きていて、新東名では2024年、イノシシと衝突した車が炎上する事故も発生しています。
さらに不意に飛んでくるものは他にも。
フロントガラスに入ったヒビ。走行中に起きた「飛び石」による被害です。これは、この店で扱った約3か月分の飛び石修理の見積書。相談件数は多いときで1日20件に上るといいます。
(宮崎オートガラス 柴 省吾さん)
「(傷が大きくなり)フロントガラスの交換となると…高いものになると大体20万円、30万円としてしまいます」
「飛び石」の主な原因は、対向車や前を走る車のタイヤの溝に挟まった小石が飛んでくるからです。
JAFによると飛び石被害に遭わないためには、十分な車間距離と適切なスピードを保ち、特に大型車の近くでは注意して走行することが大切だということです。
静岡県内でのGW中の事故にはどんな特徴があるのでしょうか。
(県警高速隊 常盤 洋史 副隊長)
「過去の(GW中の事故の)発生状況を分析しますと、高速道路上の交通事故やレジャー目的とした二輪車の事故が多く発生するという特徴があります」
楽しいGWのお出かけ中に、悲しい事故の被害者にも、加害者にもならないために、気を付けなければならないこととは?専門家と一緒に実際にチェックしてみました。まずは高速道路の入口から。
(ネクスコ中日本 高速道路ドライブアドバイザー 中堀 千嘉子さん)
「新東名新富士インターになっております。逆走の重点対策箇所として指定されたインターチェンジの1つになります」
まず気を付けたいのが「逆走」です。
全国では2025年、320件の逆走が確認され、前年より88件も多くなっていて、逆走する運転手の約7割が65歳以上で、5人に1人が逆走していることをわかったうえで、危険な走行を続けているといいます。
この危険な行為で事故が起きた場合、特に高速道路上では死に至る確率が30倍以上になるなど、その危険度が格段に高まるのです。
(ネクスコ中日本 高速道路ドライブアドバイザー 中堀 千嘉子さん)
「高速道路に間違って入ってきて、料金所の手前でUターンする車両が多くなっています」
高速道路では様々な逆走対策が進められていますが、この新富士ICでは対策後も逆走事案が発生しています。実際に走ってみると…。
(記者)
「高速道路につながる専用の道路ですが、一見、一般の道路と変わらないですね。なかなか料金所も見えません」
すると、ようやく料金所が見えてきました。
ここで間違えて高速道路に入ってしまったことに気づき逆走してしまうというのです。このインターチェンジに入る道は3本ありますが、Uターンして、そのいずれかの道に入り逆走してしまうといいます。実際、取材中にも…。
(記者)
「速度を落としている車があります。道に迷ってしまったのでしょうか」
それでは、行先を間違えた場合や逆走をしてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
(ネクスコ中日本 高速道路ドライブアドバイザー 中堀 千嘉子さん)
「間違えて高速道路の入口まで来てしまった場合には、料金所の一般レーンの方に入っていただいて、料金所スタッフに申し出をお願いします。料金はいただいておりません。逆走に気付いた場合は、車を安全な場所に止めていただいて、ハザードランプの点灯をお願いします。車の中には残らずにガードレールの外側など安全な場所に移動して、110番や非常電話で通報をお願いします」
先ほど迷っていたとみられる車も料金所で申告しう回路を通り戻ったようです。
ネクスコ中日本では、逆走防止のための追加の対策が各地で進められていて、その中には物理的に逆走できないようにするものもあります。
気をつけたいのは入口だけではありません。
高速道路を安全に走行するためのポイントをJAFに聞きました。まず注意したいのが合流地点だといいます。
(JAF静岡支部 菊池 一啓 さん)
「早めウインカーで合流するっていう合図をね、出していただきます。走行車線を走行してくる車の状況を確認をしながら、この加速車線をしっかり使って十分に加速してから緩やかに合流をしてください」
合流部分で十分に加速しないと追突事故になりかねないといいます。追い越しする時以外は走行車線を走ることが渋滞を作りにくくするといいますが、安全な車間距離を保つことも大切です。
(JAF静岡支部 菊池 一啓 さん)
「時速100キロで走行している際は、100m以上空けていただくと安全といわれています」
高速道路を走行中によく目にするこの標識。これで車間距離を確認できますが、他にもこんな方法が。
(JAF静岡支部 菊池 一啓 さん)
「前のトラックがあそこのサービスエリアの看板の下を通り過ぎてからカウントします 0、1、0、2、0、3、0、4そのタイミングで自分がその看板の下を通過すると大体100m以上車間距離が開けられてる」
仮に渋滞に巻き込まれた際には、車一台分の車間を開けることで流れをスムーズにする効果があるといいます。
さらに、渋滞の最後尾につく際には、より車間距離を取ることで万が一の事故でも被害が軽減できるといいます。
(JAF静岡支部 菊池 一啓 さん)
「慣れてる人、不慣れな人、いろんな人が運転する状況にあるので、周りに優しい運転をしていただければ皆さん気持ちよく運転ができて、楽しいゴールデンウィークを過ごせると思います」
(スタジオ)
(徳増 ないる アナウンサー)
連休中運転するという人、十分に気をつけていただきたいと思いますが、増田さんは弁護士として交通事故に関する事案も多く扱われてきたと思いますけれども、もし事故に遭ってしまった場合、まず私たちは何をしなければいけないでしょうか?
(コメンテーター弁護士 増田 英行 氏)
もちろん事故を起こしたら必ず警察に連絡をすることと、それから…けが人がいたら救護義務がありますのでね、119番するなど…。これは絶対忘れないようにしてほしいんですが、よく事前に準備をしておいてほしいのがレッカーやレンタカーの連絡先です。これたまにあるんですけど、慌ててしまって携帯電話の中で調べてレッカーを呼んでみたら…すごく高額なレッカー費用を請求されたというようなこともありますから。安心できる、ここだったら大丈夫だろうという連絡先をあらかじめメモしておいて…いざ事故が起こったらここに連絡すれば大丈夫だというところを調べておくということがまず大切だと思うんですね。やっぱり事故がない方がそれはいいんですけど、起こってしまった時に…保険というのが非常に重要です。ただ保険は、保険内容が契約によっていろいろ違うものですから。例えば…車が壊れちゃった、車両保険入ってるよ…ってことはあるんですけど、車両保険の対象内容っていうのも契約によって違ってくるものですから。例えば先ほどあったように、飛び石で補償されるのか?動物と当たってしまった時にも補償されるのか?ってことは調べておかないとわからないですし、それから年齢免責ですね。例えばゴールデンウィークの時は…例えば息子さんと交代して運転した…。だけど息子の年齢だったら適応ができなかったなんてことも起こらないように、年齢もしっかり調べておく。こういうことも重要かなというふうに思います。
(徳増 ないる アナウンサー)
また、連休中は運転に慣れてない人も多いと思いますし、津川さん、いつも以上に注意が必要になってきますね。
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
そうですね、慣れてる人は周りの人に優しく。それから、高速道路とか運転なかなか慣れてない人はよく忘れるのが…ガス欠になってしまうというのが時々ありますので。ガス欠あるいはバッテリー…それからトイレも早めに行くというのも大事かなと思いますね。
(徳増 ないる アナウンサー)
どうしても長距離になりますと注意力が散漫になってしまったりするので、十分な休息をとりながら…気をつけて、楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。
