オランダエールディビジで“パスポート問題”が大きな波紋を起こしている。英『ESPN』が伝えた。

 同リーグでは、出場資格を巡る問題により最大133試合が再試合となる可能性が浮上した。発端となったのは、3月15日に行われたNACブレダ対ゴー・アヘッド・イーグルスの一戦だった。

 6-0で敗れたNACブレダが、相手選手の出場資格に疑義を呈したことから問題が拡大した。争点となっているのは、インドネシア代表を選択したDFディーン・ジェームズの国籍問題。オランダ法では他国籍を取得すると、原則としてオランダ国籍を失う仕組みとなっている。

 そのため、同選手はEU外選手扱いとなり、本来であれば就労許可が必要だった可能性が指摘されている。スポーツ法の専門家は「他国籍を取得すれば、法的には外国人となり、プレーには許可が必要になる」と説明している。

『ESPN』は、この問題が一部のクラブにとどまらず複数チーム、複数選手に波及していると指摘。現時点で25人が該当している可能性があるという。仮に違反が認定されれば、該当試合の扱いが無効となり、同様のケースが適用されることで最大133試合が再試合となる可能性がある。

 NACブレダはオランダサッカー協会の判断を不服として提訴。現在はユトレヒトの裁判所で審理が行われており、判決は5月4日に下される予定とされている。

 今回の裁判の結果次第では、リーグ戦の成立や昇降格、さらには欧州コンペティション出場権にも影響を及ぼす可能性がある。ただし、判決が出た場合でも即座に再試合が確定するとは限らず、控訴など法的手続きが続く可能性もある。