米Microsoftは4月28日、Windows向けユーティリティ集「PowerToys」の新版「PowerToys 0.99.0」の提供を開始した。新ユーティリティとして「つかんで移動(Grab And Move)」(プレビュー) と「Power Display」(プレビュー)が追加された。ウィンドウ操作や外部ディスプレイ設定といった日常的な操作を、Windows標準機能より少ない手順で扱えるようにする。



「つかんで移動」は、ウィンドウのタイトルバーや端にポインターを正確に合わせなくても、ウィンドウ内の任意の位置から移動やサイズ変更を行えるようにする。初期設定では、Altキーを押しながら左クリックするとウィンドウを移動でき、Altキーを押しながら右クリックすると、ポインターの位置を起点にサイズ変更できる。Altキーを別の用途で使っている場合は、修飾キーをWinキーへ変更する設定も用意されている。

この機能は、大型モニターを使っている場合や、ウィンドウが画面外に移動してしまった場合に役立つ。Linux系デスクトップ環境では、AltキーやSuperキー(Winキー)を使ってウィンドウを任意の位置から動かす操作が以前から使われており、こうした操作感をWindowsでも利用できるようにする機能といえる。



もう一つの新機能「Power Display」は、接続されたモニターをシステムトレイから制御するための機能である。有効化すると、トレイアイコンまたは設定したショートカットからフライアウトを開き、接続中のモニターにすばやくアクセスできる。Power Displayはディスプレイを自動的に検出し、対応している場合は音量、明るさ、コントラスト、カラープロファイルなどを調整できる。



設定を「プロファイル」として保存し、用途に応じて切り替えることも可能である。たとえば作業用、動画視聴用、夜間用といった表示設定を用意しておけば、フライアウトからすばやく呼び出せる。また、PowerToysの「Light Switch」と連携し、Windowsのライト/ダークテーマの切り替えに合わせて、Power Displayのプロファイルを自動で変更することもできる。

このほかPowerToys 0.99.0では、「コマンドパレット」に多くの改善が加えられた。ドック(プレビュー)を常に手前に表示する設定や、上端または下端に配置した場合に高さ28ピクセルまで縮小できるコンパクトモードが追加された。ほかにも、電卓履歴の保存、再利用、削除、消去に対応したほか、拡張機能向けにプレーンテキストビューアと画像ビューアのコンテンツタイプが追加された。Windows Terminalプロファイルを、プロファイル別アイコン付きでDockにピン留めすることも可能になった。

Keyboard Managerでは、記録したキー割り当てを手動で調整できるようになった。記録後の各キーをドロップダウンから変更でき、物理キーボード上に存在しないキーも選択できる。さらに、特定のキーやショートカットを無効化するアクションも追加された。

ZoomItにはスクロールスクリーンショット機能が追加され、長いページや画面外まで続くコンテンツを取り込みやすくなった。