Meta、社員のマウス&キーボードの動きをAIトレーニングデータに?
AI時代到来。テック企業は、AIのさらなる成長に日々尽力しています。AIに欠かせないのは、あってもあっても足りない電力。そして、AIモデルが学習するための人が産み出すリアルなデータです。このデータを巡っては、不正使用だ、同意していないと度々問題になり、裁判にまで発展するケースもあります。
自社のSNSを持つ企業はAIトレーニングデータの収集に有利ですが、それだけでは足りないみたい。ロイターの報道によれば、Metaは社員の仕事中の動き、マウスやキーボードの動きをトラッキングし、AIトレーニングデータと活用することを検討しているといいます。
日常の業務を学ぶ
報道によれば、Metaは、業務端末にトラッキングソフトウェアを入れるというお知らせを社内向けに発表。このソフトは「Model Capability Initiative」という名前で、社員の仕事中の画面を記録。AIエージェントがより特定のタスクをうまくこなせるよう、仕事の理解を深めるのが狙いだそうですが、端的にいえばAIの業務トレーニング、職業訓練ですね。
ロイターいわく、現状MetaのAIエージェントは、人間が簡単にできるタスク(ドロップダウンメニューを開く、キーボードのショートカットを使うなど)でも、つまづいてしまうことがあるそう。ゆえに、これを実際の人間の動きから学習させ、苦手を克服させたいのでしょう。
社員監視とAIトレーニングデータの無償提供の強要が一緒になったようなこの仕組み…。実際に導入されれば、Metaという会社は職場環境がいいとは、とてもじゃないけど言えませんけれど。
社員ならモヤモヤする
Metaは近日中に従業員を10%削減すると報じられており、AI時代のリストラが労働者の不安を煽っています。その中で「あなたの日々の業務をAIに学習させる」と言われたら、不安はさらに大きくなりそう。企業側が、社員のみなさんが自社AIに貢献できるチャンスです!とアピールしたとて、社員からしたらその貢献にボーナスがつくわけでもなく、むしろリストラの恐怖をより身近に感じるだけ。
MetaのザッカーバーグCEOは、自身のAI版を作り、社員の相談やフィードバック窓口として使用するアイデアも検討しているそうで、Metaの社をあげたAIシフトに加速がかかっています。

GIZMODO テック秘伝の書
