【男子ゴルフ】宮里優作「うんともすんとも言わなかったのに」史上初2連続イーグル締めで優勝チャンス
◇男子ゴルフツアー 前澤杯第2日(2026年4月24日 千葉県 MZGC=6652ヤード、パー72)
15位から出た宮里優作(45=大和ハウス工業)が2イーグル、4バーディー、2ボギーの66で回り、通算11アンダーの7位に浮上した。首位とは2打差。
エンターテイナーは終盤に見せ場をつくった。インから出てスコアを2つ伸ばして迎えた8番パー5で残り168ヤードからPWでピン手前に2オン。4メートルのイーグルパットを沈めた。
最終9番パー4ではもっと派手なパフォーマンスを披露した。残り111ヤードから56度のウエッジで放った一打が奥からバックスピンで戻りカップイン。2ホール連続イーグルで締めくくった。
「どうしちゃったんだろう。それまでうんともすんとも言わなかったのに、急に…」と本人も驚く出来事だった。「8番はうまくいったけど、最後は入るとは思わなかった。いい球ではあったし、イメージ通りではあった。それまではあまりパッとしなかったけど、最後まで集中してやろうとは決めていたので、それがいい形になった」と照れ笑いを浮かべた。
驚くのも無理はない。2ホール連続イーグルは23年ジャパン・プレーヤーズ・チャンピオンシップ第3ラウンドのハン・リー(米国)以来3年ぶりで通算12例目、11人目(1999年JGTO発足以降)。上がり2ホールに限れば史上初の快挙なのだ。
予選ラウンドは青木瀬令奈と同組で回った。飛距離のハンデをものともせず2日連続71で回った女子ツアー5勝の実力者を「連日アンダーパーだから本当に凄い。今日は風も強かったし、下は転がらないし、距離も残った。でも再三のアプローチ、パットで見事にしのぎ流れを待っている」と絶賛したが、自らも刺激を受けた。上がり2ホールで4つ伸ばしたのは男子プロの意地でもあった。
45歳の体は満身創痍(そうい)。「膝が特に要注意。歩き方も早すぎないようにしたり、ちょっとした段差が怖いので、階段も恐る恐る、おじいちゃんみたい」と苦笑するが、向上心は衰えない。
昨年亡くなったレジェンド尾崎将司さんの「飛距離を求めなくなったら終わりだ」という言葉を心に刻んでトレーニングに打ち込んでいる。「ジャンボイズムが僕らにもある」と誇らしげに言った。
今年から前任の中嶋常幸に代わって、TBSのマスターズ中継でメイン解説者を務めた。「ジャスティン・ローズは同い年なのにマスターズで優勝争いするし、アダム・スコットも頑張っている」と同世代のゴルファーからパワーをもらった。
通算7勝を誇るツアーの看板選手も、17年日本シリーズJTカップを最後に優勝からは遠ざかっている。トップと2打差で折り返し、9年ぶりの優勝も見えてきた。
「首の皮一枚つながった。今日はラッキーだったけど。月1回は優勝争いしたい。優勝はもちろん目標だけど、複数回ちゃんと勝って日本シリーズに行きたい」。滑らかな口調に密かな自信がにじんでいた。
