意欲的な内容で追われたアローメタル(中央)=撮影・持木克友

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 「青葉賞・G2」(25日、東京)

 ダービーTRに東西から精鋭が集結。新緑の府中に秘めた素質がいよいよ解き放たれる。ゆりかもめ賞では2着に終わったものの、良血馬アローメタルは22日、美浦Wの実戦さながらの3頭併せで万全の仕上がりをアピール。前走の悔しさを力に、世代の頂点を決める大一番への扉をこじ開ける。アザレア賞を快勝したブラックオリンピアは、栗東CWで引き続き軽快な動きを見せた。距離を延ばして本領を発揮した実力馬。こちらもダービーへ向けて、さらに勢いを加速させる。

 新緑の府中に、秘めた才能が牙をむく。アローメタルがダービーへの切符獲りを目指す。

 最終追いは美浦W3頭併せの真ん中で、両サイドからプレッシャーをかける実戦さながらの内容。道中は折り合いをつけて、抜群の手応えのまま直線を迎えると体を大きく使って馬なりのまま加速し、6F84秒9−38秒8−11秒6をマーク。ブラッキッシュ(3歳未勝利)と併入、アンパドゥ(5歳3勝クラス)には半馬身先着した。太田助手は「両サイドから力をかけながら動けるように追いました。使うごとに操縦性が増してます」と成長ぶりを強調したが、「その点(操縦性)は依然課題でもあります」と冷静な分析も忘れない。それでも「馬体の張りや毛ヅヤはいいし、状態はキープできています」とうなずいた。

 前走のゆりかもめ賞では単勝1・9倍と断然の1番人気に推されるも2着。悔しい結果に終わったが、素質の片りんは示した。血統背景は魅力満載。父はダービー馬キズナで、祖母のクアイエットダンスは米国重賞で活躍。近親には米G1・6勝の名馬ガンランナーや05年のBCクラシック覇者セイントリアムなど活躍馬が名を連ねる。名手ルメールが3戦連続で手綱を取るのも心強い。

 今回はダービーの権利獲りはもちろんだが、真価が問われる一戦でもある。「簡単なレースではないけど、土曜までしっかりと仕上げていければ」と太田助手。試練の一戦を乗り越えた先に、世代の頂点への戦いが待っている。秘めたポテンシャルが開花する瞬間はもう目の前だ。