フジテレビの人材流出が止まらない! 「エース級」退職に社員あぜん 「月9プロデューサーの移籍話も」
かつてフジテレビは視聴率三冠王の常連で、2000年代までは就職人気企業ランキングでも上位を維持していた。しかし、中居問題などの影響で、かつての栄光は見る影もない。ブランドの再構築に取り組んではいるものの、人材の流出に歯止めがかからないという。
***
【写真を見る】次に退職の可能性が? “危ない”とささやかれる「美人アナ」
将来の役員候補も
昨年だけで、永島優美アナ(34)や椿原慶子アナ(40)ら5名の局アナがフジを去る異常事態である。さらに、3月12日には小澤陽子アナ(34)と勝野健アナ(26)も退社を発表した。
「アナウンサーだけでなく、優秀な人間から順番に会社を辞めていっています」
とはフジ関係者。

「3月31日付の人事に、社員は衝撃を受けました。特に、社内でも仕事ができると評価されていた社員が軒並み退職することが分かったからです」(同)
退職者はスタジオ戦略本部第1スタジオ/ドラマ・映画制作センター部長の渡辺恒也氏、スタジオ戦略本部第3スタジオ/制作センター主任の玉野鼓太郎氏ら6名である。
「渡辺氏は東大卒の俊英で、『HERO』(第2期)や『医龍』(第3期)など大ヒットドラマの続編制作を数多く担当してきました。若くして部長職に就いており、将来の役員候補というのも衆目の一致するところでした。ウォルト・ディズニー・ジャパンに移籍するといいます」(同)
また、玉野氏については、
「明石家さんま(70)がMCを務める『ホンマでっか!?TV』の総合演出で、バラエティーの主力でした。“就職浪人をしてまでフジに入りたかった”と社のHPで語るほど、会社愛に溢れた人物として知られていた。そんな人まで、辞表を提出してしまったわけです」(同)
“モノづくりを尊ぶ”雰囲気が失われた
いずれも“エース級”だったという各人の転職先は、他の民放キー局やネット配信サービスなどさまざま。なぜ、彼らはお台場の放送局に見切りをつけたのか。
「中居問題を受けて経営陣は刷新されたのですが、社内の風通しが良くなったわけではありません。むしろコンプライアンスが厳しくなるばかりで、フジが培ってきた“モノづくりを尊ぶ”雰囲気が失われた。一流の作り手ほど、新天地のより良い制作環境を求めるのは当然のことです。6名とは別の月9プロデューサーにも、大手ネット配信サービスへの移籍話が持ち上がっています」(前出のフジ関係者)
72億円の赤字
フジの退潮は視聴率からも明らかで、五つの民放キー局中、9年連続で4位に甘んじている。フジHDの2026年3月期の連結業績予想での営業損益は上方修正したとはいえ、72億円の赤字である。
「会社も無策だったわけではありません。昨年、リブランディング・プロジェクトを立ち上げています。その一環で、長年掲げてきた標語『楽しくなければテレビじゃない』の代わりとなるスローガンなどを大手広告代理店などと練っている。この4月の番組改編では『ヒートMAX』という標語を使っていますが、社内からは“あまりにもダサ過ぎる”と不評を買っています」(前出のフジ関係者)
残念なのは標語だけではない。番組改編自体も、まったくうまくいっていないという。
「フジは4月期、プライム帯(19〜23時)の改編率が40%に上るなど、過去10年で最大規模の番組改編を実施しました。ただし、数字が思わしくない。例えば先月29日にスタートした俳優・谷原章介(53)がMCの情報番組『SUNDAYブレイク.』の初回視聴率は個人全体1.2%、世帯平均2.3%と低調でした。ほかの新番組も好調とはいえない船出で、編成幹部は頭を抱えているそうです」(芸能デスク)
フジの逆境は当分続きそうだ。
「週刊新潮」2026年4月16日号 掲載
