1回、佐藤輝に2ランを許す田中将(撮影・山口登)

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 「阪神−巨人」(16日、甲子園球場)

 前日の雨天中止から、スライド登板の先発マウンドに上がった巨人・田中将大投手が、阪神・佐藤輝明内野手の変態弾に目を丸くし、呆然と立ち尽くすシーンがあった。

 3点の援護をもらった直後の初回2死一塁。田中将は岸田が内角高めに構えたミットの位置より、さらに内角に厳しく、そしてボール3個分ほど高い位置に145キロを投げ込んだ。見送れば当然ボールだったが、佐藤輝は力任せに大振りはせず、顔の前で振り払うようなスイングでボールを捉えた。

 詰まったようにも見えた打球だったが、佐藤輝はバットの芯で捉えており、舞い上がった打球は長い滞空時間を経て、中堅右のスタンドに飛び込んだ。

 佐藤輝がダイヤモンドを一周する間、田中将は捕手方向を見つめながら呆然と立ち尽くし、球審からボールを受け取ると、ビジョンに映ったシーンを信じられないといった見つめていた。阪神の主軸には楽天時代の5年前にも一発を浴びてはいたが、まさかの一撃に顔色を失っていた。