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 人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」などで知られる漫画家の秋本治氏(73)が、11日放送のTOKYO FM「川島明 そもそもの話」(土曜後5・00)にゲスト出演し、仕事のスタイルについて語った。

 タイトル通り、東京都葛飾区亀有の交番を舞台に、警察官の両津勘吉が型破りな振る舞いで周囲を巻き込んでいくギャグ漫画。1976年から連載をスタートし、16年発売の200巻をもって連載を終了した。連載終了後に201巻が刊行された。

 驚くべきは、40年間、一度も休まず連載を続けたこと。パーソナリティーの「麒麟」川島明からは、「アイデアというのは、街を歩いていて落ちてくるのか?作業部屋みたいとか入った時に考えるのか?」と問われた。

 秋本氏は「ラジオを聴いていることが結構多いですね」と返答。「なかなか外に行けないので、漫画を描く仕事をしている時は、だいたいラジオ付けっぱ(なし)の状態なんですよ」。ラジオから流れる情報が、ネタ元になることもあるとした。

 「それまでは音楽とか流していたんですけど、やっぱり人の声が聞きたいんですよね。どうしてもね。そうすると、しゃべっているところで、“あ、これおもしろいな”と思うのを、ちょこちょこってメモしたりとか。ゲストで誰か来た時に、おもしろい話をした時にこうメモして。“東京23区はどこを掘ても温泉でんですよ”って。えっ?とか聴きながら、本当かなと思って、後から調べると、本当に温泉が出るわみたいな感じでね」

 40年もの連載を続けられた秘訣も語った。「『こち亀』をやっていた時も4本くらい考えていたから。1個終わって、次どうしよう…じゃなくて、4つくらいネタを考えて、打ち合わせも2本くらいやったりして」。行き詰まった時には「それを捨てて、次のやつを先にやるんですよ」とも。「粘っても、いい時もあるんですけど、粘るってことはやっぱり疲れちゃっているんですよね。気分転換に、アイデアが出ないから、よく散歩に行こうみたいなのは最悪なんですよ」と持論も口にした。

 漫画家といえば、深夜まで激務、泊まりがけといったイメージもあるが、秋本氏は定時で終わりと決めているという。「(午前)9時〜(午後5時)。残業ありだと言うと、終わりがなくなっちゃうんですよ。終電までって感じになっちゃう。そうすると、みんな終電まであと1時間あるなってゆっくりになっちゃう。5時と決めると、それまでにやらないとならない」と、その理由を説明した。