【筑後鷹】ソフトバンク高卒育成3年目左腕・長水啓真 同学年の藤原大翔に負けん!支配下昇格だ
ソフトバンクの育成3年目、長水啓真投手(20)は今春のキャンプで急成長を見せた。モチベーションとなっているのが、同期入団で同学年の藤原大翔投手(20)の活躍だ。「大翔が抑えると腹が立つ」とライバルへの闘争心を力に変えている。野球に夢中の長水だが、大の動物好きという一面も。野球愛と動物愛にあふれた左腕は、今季中に支配下昇格を果たすと燃えている。
高卒3年目で初めてB組に招集された今春キャンプ。長水は実戦で好投を続けて注目を集めた。急成長の裏にはライバルの存在があった。同じ23年育成ドラフト出身で同学年の藤原の活躍だ。
藤原はA組の紅白戦に登板し、自己最速タイ155キロをマークして脚光を浴びた。「誰が抑えても悔しいとかはないです。でも、ほんまに仲が良くてほぼ毎日一緒におる大翔が抑えると、腹が立つ」。表情豊かな左腕は笑顔で話したが、瞳はメラメラと燃えていた。
好調だったキャンプを終えて筑後に戻ってからは、寮での時間の使い方にも変化が生まれた。夕飯と入浴を済ませた後、毎日1時間半から2時間ほど野球の座学の時間に充てるようになった。投球の振り返り、次回の対戦相手の情報収集などを習慣化している。
そして、3月18日にはファーム・リーグ広島戦で2軍公式戦デビューを果たした。雨が降る中、5回82球を投げて5安打2失点と試合をつくった。そこで一層“勉強”への意欲が高まった。試合で投球に集中するためには、データが頭に入っていることが重要だと痛感したという。「野球の勉強しかしていないです」。見えないところでの努力を重ねている。
今季の目標は支配下登録だ。そのためにもトレーニングで筋力をつけ、平均球速146キロ前後を148キロまで上げていきたいと思っている。目指すは「圧巻の投球、それしかないです。空振りも、打たせて取るのも。抑え続けます」と目を輝かせる。体重は高校卒業時から14キロ増の76キロだが、85キロを目指して増量を続ける。体の強さもつけて「いつでもマウンドを任せてもらえるような都合の良い投手になれたら一番いいですね」と将来像を描いた。
さらに「先発で5回無失点に抑えたい」と2軍戦での当面の目標を掲げた。達成した先に自分へのご褒美として考えているのは、動物園へ行くこと。「好きなんです。シマウマの肌質とか、サイの圧巻の大きさとか。ゴリラは筋肉の塊。総合格闘技とかやってみてほしいですよね」と身ぶり手ぶりを交えて力説した。1月には藤原と先輩の山崎を誘って福岡市動物園に行ったばかり。動物愛にもあふれる左腕が、3桁背番号からの卒業を目指して腕を振る。 (昼間 里紗)
◇長水 啓真(ながみず・けいしん)2005年(平17)8月8日生まれ、京都府出身の20歳。京都国際では甲子園出場なし。23年育成ドラフト8位でソフトバンクに入団。好きな音楽のジャンルはヒップホップ。1メートル80、76キロ。左投げ左打ち。
