深刻化するランドセル症候群 児童の9割が「重い」と回答 軽量化、低価格モデル投入…多様化する令和の“ラン活”
春休みを迎え、早くも来年4月に入学する小学生向けの「ランドセル商戦」が本格化しています。価格の高騰が続く一方で、体への負担を考慮した軽量化モデルや、手頃な価格の「通学リュック」が台頭するなど、ランドセル選びの価値観は多様化しています。
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変化するトレンド
イオンパークプレイス大分店では、3月10日から特設コーナーを展開。およそ20種類の商品が並ぶ中、男の子は「黒」、女の子は「紫」や「水色」などのパステルカラーが主流ですが、子どもの意見を優先する家庭も増えています。
(新1年生の女の子)「ミントグリーンのおしゃれなランドセルを買いました」
(保護者)「選ぶときは子どもの好きなものを買ってもらおうと思って、特に要望はしていません」「軽くて丈夫なやつが良いかな。通学で子どもがストレス負担にならないように」
「軽量化」加速
ランドセル選びで重視されているポイントの一つが「重さ対策」です。背景には、教材の重さによる身体的負担、いわゆる「ランドセル症候群」への懸念があります。特に体格の小さい低学年への負担が深刻となっています。
学校用品メーカー「フットマーク」の調査によりますと、教科書などを入れたランドセルの平均重量は、初めて4キロを下回る3.94キロとなりました。しかし、回答した小学1年生から3年生の9割が、依然として通学時に「重い」と感じています。
(大倉記者)「ランドセルの重さの平均は1200グラムから1300グラムという中、こちらの商品は970グラムで、手で持ってみても軽いです」
こうしたなか、メーカー各社は1キロを切る軽量化モデルを相次いで投入しています。
イオンパークプレイス大分店 赤松久美子さん:
「1年生は体格が小さく、体への負担が考えられますので、そういったものを軽減するためにも軽量化の図られたランドセルが人気です」
「通学リュック」台頭
一方、素材や機能性に加え、工房系ブランドのオーダーメイドなどでランドセル市場の高騰化が進む中、新たな選択肢も登場しています。アウトドア用品専門メーカー「モンベル」では、2022年から1万円台の「通学用リュック」を販売しています。
モンベル大分店 林翔店長:
「自治体から『なるべく安く、かつ軽いランドセルに代わるものができないか』という要望がありました。価格も最初からできる限り安く提供できるように作っております」
重さや価格といった現実的な課題と、子どものこだわり。「機能性」と「個性」のバランスが、令和のランドセル選びのキーワードになりそうです。
