PCとカメラを持ち歩く人へ。最短距離で手が届く、理想のバックパック
仕事柄、取材にはPCとカメラがマスト。機動力重視で「リュック一択」なのですが、長年モヤモヤしていたことがありました。
それは、普通のリュックにカメラ用インナーケースを仕込む「バッグinバッグ」問題です。
いざ写真を撮ろうとしたとき、リュックのジッパーを開けて、さらにインナーバッグのジッパーを開けて…と、カメラに辿り着くまでにどうしても手間が一つ増えてしまうんですよね。
この煩わしさをなくして、カメラをそのままドンッとツッコめるリュックが欲しい。そうやって行き着いたのが、今回ご紹介するピークデザイン(Peak Design)の「エブリデイバックパック 20L」でした。
「バッグinバッグ」からの卒業
ピークデザインというブランドは、「理想のカメラ用ギアがないなら、自分で作るしかない!」という創業者ピーター・デリングの情熱から、クラウドファンディングで立ち上げられたという面白い成り立ちを持っています。
だからこそ、かゆいところに手が届く。このリュック最大の特徴は、ボディの両サイドに縦に走っている大きなジッパーです。
これが本当に優秀で、リュックをわざわざ地面に下ろす必要がありません。片方の紐を肩にかけたまま、クルッとリュックを前に回してサイドをガバッと開けるだけで、直接カメラにアクセスできるんです。
実際に使ってみると、この仕組みはかなり便利。なにより、撮りたいときにサクッとカメラを取り出せるので、あの「ワンテンポ遅れるストレス」で頭を悩ませることはほとんど無くなりました。
自分仕様に組む、自由度の高い収納
リュックの内部を区切る専用の仕切り板が、最初から3枚付属しています。
ぼくの場合は持ち歩くカメラが1台なので、1枚を底のクッション代わりに敷き、もう1枚で空間を上下に仕切るスタイルに落ち着きました。
愛用の「α7 III」に大ぶりなシグマの24-70mm Artレンズを付けた状態でも、スッポリと収まります。機材が多い人なら、3枚フル稼働で細かく部屋を分けるのもアリでしょう。
そして、背中側には独立したPCスリーブを配置。
ノートPCはもちろん、タブレットや小物を整理できる専用ポケットも備わっています。
カメラの収納スペースとは完全にセパレートされているので、パソコンだけをスマートに出し入れ可能。このストレスのなさが、日常使いでめちゃくちゃ効いてくるんですよね。
「カチャッ」と「ピタッ」が心地いい
見た目はまるで亀の甲羅のような、がっしりとしたフォルム。この強烈な「ガジェット感」は好みが分かれるところかもしれませんが、個人的にはけっこう好みです。
そして、使えば使うほど唸らされるのが、執念すら感じる細部の作り込み。たとえばトップのフラップ。独自の「MagLatch(マグラッチ)」という金具により、開ける時は片手で軽く引っ張るだけ。閉める時は近づけるだけで、磁力でカチャッとロックされます。
荷物の量に合わせて、留める位置をサッと変えられるのも秀逸です。
さらに気に入ってるのが、トップと両サイド、計3箇所にある頑丈なハンドル。電車の荷棚への上げ下ろしや、車の助手席から引き寄せる時、どの角度からでも迷わず掴めます。
極めつけは、随所に仕込まれたマグネット。小物を入れるポケットが磁力でピタッと閉まったり、リュックを下ろした際に肩紐が背面に張り付いてブラブラしなかったり。「本当によくできているな」と感心しっぱなしです。
価格は約5万円と決して安くはありません。でも、これだけ「使う人の動き」を徹底的に考え抜かれたバッグは他にはそうそうないはず。
PCとカメラを毎日持ち歩く人なら、十分に投資する価値がある「頼もしい相棒」になってくれるはずですよ。
