架空の商品を架空購入!謎の架空ECサイト「カウカウ」で買い物欲を発散させようぜ

写真拡大 (全9枚)

 架空の商品を“購入”し、架空の住所へ“配送”してもらえる……そんな現実には存在しない体験を楽しめる、架空のECサイト「カウカウ」が誕生しました。

 サイトを手がけたのは、Xユーザーの「ミツビシ」さんと、夫の「ユニコーン」さん。2人で制作したこの不思議なサイトは、公開直後からSNS上で注目を集めています。

【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】

■ 商品も購入も存在しない!ただ“買い物”だけが体験できるサイト「カウカウ」

 ミツビシさんが2月23日に「純度100%の架空商品を取り揃えたECサイト、カウカウをオープンしました。送料永久無料、今なら架空ポイント10倍!架空配送で時空を超えて明日お届け」というコメントを添えて投稿したのは、架空の商品を架空に購入することができる、架空のECサイト「カウカウ」。

 架空の商品を架空に……えーっと、どういうこと?

 こちらはいわゆるジョークサイトの一種で、ページ内でネットショッピングを擬似的に体験することができるというシステムです。

 サイトに掲載されている商品は「嘘発見パスポートケース」「飲むと5分で目が覚めるコーヒー」「花粉完全ブロックマスクドレス」などこの世に存在しない、不思議アイテムばかり。3月2日時点で218件が登録されています。

 商品は実際にカートに入れ、さらにはレジに進むことまで可能。しかしページ内の注意書きにもある通り、カウカウは架空のサイトなので、購入も架空。ただ「商品を購入した」という体験だけができます。

 「ご購入ありがとうございました!」の画面や購入金額こそ表示されますが、実際の請求はなし。架空請求です。初めて詐欺以外の文脈で“架空請求”という単語を使いました。

 最初は「なんだこれ?」と首を傾げつつも、実際に触ってみると思っていた以上に楽しい。欲しいものを好きなだけカートに入れて購入ボタンを押す、というのはかなりストレス発散になります。

 また買い物体験以外のコンテンツも充実。各商品のフレーバーテキストをチェックしたり、実際に利用者が手動で行う架空レビューを読んだり書いたりすることも楽しめます。ECサイトを舞台にしたテーマパークにいるような気分です。

 サイト制作者の1人であるミツビシさんは、衝動的に買い物をしてしまうという悩みがあり、一時期は毎日宅配便が届くような状況だったそう。

 年齢とともにその傾向が強まっていったことで「将来的にまずいぞ」と感じるようになったミツビシさん。そこで自身の買い物欲を発散するため、シミュレーターのように使える架空の通販サイトを作るのはどうかと考えました。

 そうして「どうせ作るなら、誰もがジョークだと笑えるような面白いものがいいな」と、ユニコーンさんに相談したのが、「カウカウ」の始まりとのことです。

 誰もが楽しめるジョークサイトでありながら、買い物衝動に悩む人の手助けにもなりうる可能性を秘めた「カウカウ」。

 制作者のお2人に詳しくお話をうかがってみました。

■ 公開直後には100万件アクセスも!今後はより買い物体験を強化していく

――ご夫婦で制作されたとのことですが、どのような役割分担で行ったのでしょうか?

<ミツビシさん>

 アイデア出しと機能の追加、どうやったらサイトが面白くなるか、ユーザーが気軽に参加してくれるかを考えました。あとはSNSでの宣伝です。

<ユニコーンさん>

 自分は主に開発とシステム運用を担当しています。これは本当にたまたまなのですが、ReplitというオンラインAI開発環境サービスの月額クレジットが余っていたんです。そこでバイブコーディングをしつつプロトタイプを作りました。それをもとに改良や設計を重ねて現在の形になっています。

――100万件近いアクセスでサーバーが落ちるトラブルもあったと、X投稿で拝見しました

<ユニコーンさん>

 予想外のバズで大量のトラフィックが来て、対策をしたり運用保守をやっていました。本職がエンジニア、趣味がプログラミングなので、このへんは楽しくやりました。

――掲載されている架空の商品は、どのようなコンセプトで作っているのでしょうか?

<ミツビシさん>

 「完全に絶対架空の商品」というコンセプトで作っています。商品の数が多いほど面白いサイトになると思っているのでAIに頼っているところが大きいですが、最終的な調整はやはり人力でやっています。

――商品だけでなく、レビューを読むのも楽しいです

<ミツビシさん>

 ユーザーが書いてくれるレビューのほうが商品説明文より全然面白くて!商品を完成までもっていってくれたのは、面白がって一緒に遊んでくれているユーザーだと思ってます。

――「カウカウ」の商品はこれからも増える予定とのことですが、ほかに考えている追加要素はありますか?

<ユニコーンさん>

 本来の目的である、衝動性で買い物をしてしまう層をターゲットにした機能を追加していきたいです。

 たとえばカートに入れて購入ボタンを押したあと、確認画面を入れたり、買い物をしたという体験を強化するなど改良していきたいです。

<ミツビシさん>

 これはまだ確定情報ではないのですが、もしかしたら来るかもしれませんね……年に一度の「カウカウプライムセール」が……!

――カウカウプライムセール……激アツですね!

<記事化協力>
ミツビシ さん(@mitsubisi)

「カウカウ」

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By ヨシクラ ミク | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026030307.html