重ね着で大活躍。ミレーの通気する保温着は春服のベストソリューション
三寒四温、寒い日が3日続き、そのあとに暖かい日が4日──そんな寒暖の波を繰り返しながら春を迎える季節。朝晩は冷え込むのに日中は汗ばみ、気温差に身体が追いつかず、体調を崩しやすいのもこの頃だ。
こういう不安定な環境でこそ、本来は山のために生まれた機能服が効いてくる。
過酷なフィールドで真価を発揮するギアは、当然ながら日常生活でも頼りになる。そこで提案したいのが、ミレーの「スルー ウォーム ベスト」(税込12,320円)だ。お借りする機会をいただき、着用してみた。
アルパイン仕込みの適材適所のギア選び
1921年創業。フランスを代表するアルパインブランドであるミレーは、数年前から秋冬シーズンに「ACTIVE THERMAL(アクティブサーマル)」というシリーズを展開している。いわゆる「行動保温着」。止まっているときのためではなく、動き続けるためのミッドレイヤーだ。
ラインナップは4種類。
通気性と軽量性に特化した「スルーウォーム」。天然の調湿性を活かす「ワッフル ウール」。ベースレイヤーのように使える「ドライグリッド」。そしてもっとも保温性に優れた中綿入りの「アルファ ライト」。
環境、体質、アクティビティの強度に応じて最適解を選ぶ。アルパイン発想の適材適所が、このシリーズの真骨頂である。
山行はもちろん普段使いでの最適解なら
そのなかで、通気性と軽さを最優先にしたモデルが「スルー ウォーム ベスト」だ。
独自のメッシュ構造で編み立てた起毛素材「スルー ウォーム®」は、透けるほど薄い。ポリエステル100%の軽量ファブリックにロフトを持たせ、デッドエアを確保しながらも、空気はしっかり抜ける。保温性と通気性という相反する機能を両立させた、アクティブインシュレーションの好例だ。
実際に山で使うと、そのバランスがよく分かる。薄手なのに、想像以上に暖かい。そして何より汗抜けがいい。登りで心拍が上がってもオーバーヒートしにくく、休憩で風を受ければ、ちゃんと体温を守ってくれる。
脇にはストレッチ素材を配置したハイブリッド構造。腕振りやザックの干渉にも強い。クルーネック仕様なので、フードや襟まわりともケンカしない。レイヤリング前提の設計は、山でも街でも扱いやすい。
とにかく薄い。だから重ねてもごわつかない。アウターを着て電車に乗ったら暑かった、というあの状況でも、サッと脱いで体温調整ができる。逆に、薄手のジャケットで出かけたものの、日が落ちて急に冷え込む──そんなときの“もう一枚”としても心強い。
重量は132g。左ポケットに収納できるパッカブル仕様なので、バッグに忍ばせておいても邪魔にならない。
三寒四温の揺らぎに、振り回されないための一枚。山で磨かれた機能は、街でもちゃんと合理的だ。

