インドネシアが「Grok」アクセス制限へ。Xの“ディープフェイク問題”対応に乗り出す
世界で4番目に人口の多い国インドネシアが、Grokを一時的にブロックしたとロイター通信が報じています。
インドネシアの通信デジタル大臣ムティア・ハフィド氏は声明で、「同意のない性的ディープフェイクの作成や拡散は、人権や尊厳、そしてデジタル空間における市民の安全を深刻に侵害する行為だと政府は考えている」と述べました。
完全遮断というわけではない?
現時点で、インドネシア国内で具体的に何がどこまで制限されているのかは、はっきりしていません(2026年1月14日現在)。
所在地がインドネシアとなっているXユーザーからGrokの公式Xアカウントに話しかけることはできるようで、Grokからの返信ではインドネシア語で「自分は制限されており、その制限に従って動いている」と説明しています。
一方で、VPNを使って所在地をインドネシアに設定した状態でも、Grokが生成した画像はX上で閲覧でき、同じくVPN経由でGrok.comにアクセスしても、ページは問題なく表示されました。
警戒を強める国はほかにも
この制限が本当に機能しているとしたら、インドネシアはディープフェイクを理由にGrokに対して直接対応した最初の国ということになります(日本版編集部注:のちにマレーシアでもGrokへのアクセスを一時停止)。
報道によると、EU、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、インド、マレーシア、オーストラリアなどの政府機関もまた、Grokによる同意のない性的画像について、調査や警告、あるいは非難を行なっているとされています。性的画像には、未成年を含むものもあったそうです。
この動きの約1日前には、Xが世界的なディープフェイク問題への反発を受けて、Grokに小さな仕様変更をしています。以前は、@grokをタグ付けすれば誰でもX上の投稿に対して画像を生成できましたが、現在はその機能は有料ユーザーのみが使える形になっています。
ただし、Grokの公式サイトでは無料ユーザーでも画像生成が引き続き利用できる状態です。
Grokを巡る国際的な緊張
インドネシアは、特にアメリカの外交関係者に近い人たちのあいだでは、「世界で3番目に大きな民主主義国家」と呼ばれている国。アメリカと比較的緊密な関係を保っており、現政権はトランプ大統領とも友好的な関係にあります。人口数は世界4位であることに加え、インターネット利用者数でも世界4位に位置しています。
ガーディアン紙によると、インドネシアの通信デジタル省は、Xを招待しGrokの制限について話し合う予定だとのこと。
米GizmodoがGrokの親会社xAIにコメントを求めたところ、「既存メディアは嘘をつく」という短い回答のみが返ってきました。これからインドネシアに続く国が出てくるのでしょうか...。

