山形放送

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数々のヒット作を生み出しているアニメーション監督の細田守さんが21日、自身の作品の上映に合わせて山形市を訪れました。現代の人たちに向けたメッセージが込められている作品への思いや山形の印象を語りました。

細田守さんは「時をかける少女」や「サマーウォーズ」などのアニメーション映画を監督し、アメリカのアカデミー賞にノミネートされるなど世界的に高い評価を受けています。21日は最新作「果てしなきスカーレット」の上映にあわせて来県。山形市内の映画館で舞台あいさつを行いました。

細田守監督「山形に舞台あいさつに来るのは13年ぶりだが山形にはことし来ていて夏に赤湯温泉でワインフェスタがあって参加してすごく楽しくてその後共同浴場で赤湯のお湯につかって最高の体験を今年したばかり」

「果てしなきスカーレット」は父親を殺され復讐(ふくしゅう)を誓う中世の王女と現代の日本人の看護師が、「死者の国」と呼ばれる地で旅をしながら、「生きる」ことの意味に気付いていく壮大な物語です。
細田さんはYBCの単独取材に、今回の作品への思いを語ってくれました。

細田守監督「いま世界のいろんなところで争いが起こっていてなかなか終わらない。なんで終わらないかというと報復の連鎖、復讐の連鎖がずっと続いているから。復讐とか報復がすごく今日的なテーマだと思った」

物語や登場人物の設定などはシェイクスピアの戯曲「ハムレット」がモチーフとなっているといいます。

細田守監督「ハムレットは400年前の物語だが、単純な復讐劇ではなくて400年前の復讐の連鎖、現代と同じ問題を描いている。平和を求めながらも平和にならない世の中を400年前の物語をベースに考えてみようとなった」

作品には細田さんのこれまでのイメージを一新する「復讐」というテーマに加え、現代を生きる人たちに向けたあるメッセージを込めたといいます。

細田守監督「自分の思い通りに生きられなかったり本当はこういう風にしたいと思っているんだけど我慢しなければならない状況にいる人はたくさんいると思う。そんな人たちに共感しながら変化していって自分の生きたい人生に少しでも近づけるようにと願いながら作った作品。自分の生き方を探す一人の女性の物語なのでぜひご自身と照らし合わせて見てもらえるとうれしい」

「果てしなきスカーレット」は県内各地の映画館で上映中です。