ピラミッド建設はどうやって行われた?【眠れなくなるほど面白い 図解 古代エジプトの話】

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ピラミッド建設はどうやって行われた?

石材はソリに載せ、傾斜路を使って運ぶ

クフ王のピラミッドは、完成当時は高さ147m近く、底辺は約230mとされていました。その後、てっぺんのピラミディオンが欠落したため、現在の高さは約140mと低くなっています。建設には、1個2.5トンから15トンもの石のブロックが、300万個近く積み上げられていたとみられています。しかし、現代のような高度な技術も建設機械もない時代に、重たい石をどうやってその高さまで積み上げたのか、そもそも石は、どこから調達したのでしょう?

ピラミッドに使われている石は、エジプトに豊富な石灰岩です。メンフィスのネクロポリス(墓地)の地帯はギザをはじめ、石灰岩の岩盤の台地が広がっているので、石材には事欠かなかったことでしょう。ピラミッド内部には採石場からの石灰岩だけでなく、瓦礫や砂も詰められました。表面の化粧石用には、ナイル川東岸のトゥーラ産の良質な石灰岩が船で運ばれました。

では、その重い石をどうやって運んだのか。ピラミッドの周辺には、採石場を含め、いくつかの傾斜路の跡が見つかっています。また、石面にテコを使ったとみられる痕跡もありました。これらのことから、切り出した石はロープで縛って、テコなどを使いながら、場所に合わせて設けられた傾斜路にコロ(丸太)などを敷いて、大勢で引っ張って運び上げたと推測されています。

ピラミッドの石材はどのように運んだ?

ピラミッドの石積みの方法は直線の傾斜路を運び上げたというのが定説だが、ジグザク、らせん、あるいは直線とらせん傾斜路の組み合わせを用いたという説も。

 石の運び方想像図

ジグザグ傾斜路

ピラミッドの1斜面をジグザクに上る傾斜路。材料が少なくてすみ、作業の負担も軽くなる

直線傾斜路

一つの斜面に食い込むような傾斜路。石積みが高くなるにつれ傾斜路も高くする

らせん傾斜路

ピラミッド全体に巻きつくようにつける傾斜路。傾斜がゆるやかで材料や労力が軽減される

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古代エジプトの話』著:河合 望(エジプト学者・考古学者/筑波大学人文社会系教授)