この記事をまとめると

■輸入車がほしくてもまわりの目が気になって躊躇してしまう人も珍しくない

■嫌味に見えない範囲で気楽に乗れるオシャレな輸入車も数多く存在する

■見る人が見たときに「わかってる」と感じられるクルマを紹介する

オシャレな輸入車に乗りたい人に捧ぐ5台

「庶民です! 近所に嫌われたくないです! でもオシャレなクルマじゃなきゃ嫌です!」……そんな近所の目や、国産車に乗る上司の目を気にしながら、「輸入車に乗りたい!」と思っている人は少なくないはず。そこで、上記の願望を満たしつつ、近所や上司の目を気にしなくていい、しかし「わかってる感」を醸し出せる、比較的買いやすい価格帯の輸入車を独断で紹介したい。

●DS DS3

 まずは、「わかってる感」と「オシャレ感」たっぷりのフランス車、それも、一般庶民だとどこのブランドかわかりにくいDSだ。そのDS3は、パリが薫る洗練されたコンパクトカー。価格は約480万円からで、エクステリアデザインのオシャレ度はもちろん、インテリアはパリの美意識が息づくデザイン性、センスのよさは上級DSに負けずとも劣らない世界がある。

 サイズ的にも近所や上司の目を気にしなくていいコンパクトさがありつつ、所有満足度は文句なしといっていい。予算に余裕があって後席の広さを望むなら、約540万円からのディーゼルターボエンジン搭載で21.2km/Lの燃費性能を誇るDS4もある。

●BMWミニ COOPERシリーズ

 かつてのオリジナルミニは、英国車にもかかわらず、かなり庶民派の小さなクルマだった。今ではBMWミニとしてドイツ車になっているが、ミニ=いい人が乗っている……というイメージはそのまま。ミニクーパーの4人乗りとなる3ドア(全長3860×全幅1755×全高1460mm、ホイールベース2525mm)なら383万円から、ファミリーユースとしてより適切な5人乗りの5ドアでも、395万円からという買いやすい価格もいい。

 オリジナルミニよりもはるかに大きいが、どこから見てもミニ! という、輸入車として嫌味皆無のエクステリアデザイン。快適な乗り心地や走りだけでなく、ミニならではのゴーカートフィーリングも味わえるドライブモード。インパネセンターに配置される円形の第4世代OLED、ミニ・エクスペリエンスモードを備えた直径約240mm、約9.4インチのタッチスクリーン有機ELディスプレイのインパクトの楽しさもミニならではの魅力となるだろう。とにかく走りの楽しさでは、このクラスでは群を抜く存在なのである。

 さらに、ミニ3ドアには495万円からの電気自動車もラインアップ。欧州WLTPモード航続距離344kmの「E」、446kmの「SE」の2グレードがあり、ガソリン車との差額は小さくないが、電気自動車には補助金が出るため、ガソリンモデルとの差額は一気に縮まる。時代の先端のミニに乗る満足度は極めて高いはずながら、ミニはミニ。周囲の目を気にすることなく、どころか、微笑ましい視線を浴びながら乗れるに違いない。当然ミニの歴史は古く、クルマを「わかってる感」の演出は文句なしである。

●プジョー 3008

 489万円からのプジョー最新のクロスオーバーモデル。マイルドハイブリッドの3008もセンスのいい選択肢の1台で、メインモデルのGTハイブリッドは540万円。全長4565×全幅1895×全高1665mmと、やや車幅は広めなものの、後席とラゲッジルームを含めて優秀なパッケージとなっている。プジョー・パノラミックアイ・コクピットによるインテリアのデザイン性と、マッサージ機能付き前後シートのかけ心地のよさには、助手席や後席に乗った同乗者はきっと感動するだろう。

 また、カーブでも発揮される安定感の高さに加えて、マイルドハイブリッドならではの静かでスムースな走りで、WLTCモード燃費19.4km/Lの燃費性能を達成している。今はBEVじゃなくHEVと思っている人には、もうこれしかないオシャレすぎる選択といっていいかも知れない。嫌味のない、わかってる感ある、最新の代表格的輸入車である。

日本でお馴染みのモデルも必見

●フォルクスワーゲン・ゴルフGTI

 フォルクスワーゲン・ゴルフは世界のコンパクトカーのベンチマークであり、日本ではディーラーネットワークの充実度を含む安心感、信頼性、乗りやすさなどで定評ある1台だ。筆者はゴルフ7ヴァリアント、ゴルフ7.5ヴァリアントに合計11年乗り続けているが、トラブルは初期型の2014年式ゴルフ7ヴァリアントでターボの例外的な故障は1回のみ。台数が多い日本の国民車的輸入車なので、人の目を気にしなくていいのはテーマに当てはまるが、標準車で「わかっている感」と「オシャレ感」はないに等しい。

 しかしそこで「わかっている感」があるのは、ハッチバック車のみ設定されるドイツ製ホットハッチの代表格であるGTI。最新の8.5世代GTIは約550万円からと安くはないが、標準と比べて265馬力のGTIの走りは別物。日常の快適性からスポーティな走りまでのバランスを見事に両立。見た目は親しみ感あるゴルフだから人の目を気にしなくていいのに、クルマ好きから「わかってるな〜」と思われること必至。GTI伝統のチェック柄ファブリックシートなら、フランス車には到底敵わぬものの、オシャレに感じられるはず。

 ちなみに、ワゴンのヴァリアントはホイールベースをハッチバックより延長し、後席の足もと空間を拡大した8/8.5世代より、前型の7.5のほうがエクステリアデザインはカッコいいと信じている。中古車で7.5ヴァリアントのハイライン、それも最終型のマイスターを探すのもいい。

●ボルボ EX30クロスカントリー

 今、筆者がもっとも気に入っている電気自動車の1台が、ボルボEX30クロスカントリー。価格は649万円となり、前後に駆動モーターのツインモーターを搭載し、WLTCモード航続距離500km。タフなエクステリアデザインと最低地上高195mmを与え、専用エクステリアとホイール、Google搭載の最新インフォテイメントシステムなどを搭載する。ボルボ最小の日本でも走りやすく扱いやすいSUV型のBEVだ。

 スウェーデンのボルボはドイツのベンツやBMWと比べて控えめな印象ながら、識者のオーナーも多い「わかってる感」あるブランドだ。XC90クラスでなくEX30クラスであれば、人の目を気にすることなく乗れるはず。

 しかも、専用の足まわりが奢られるクロスカントリーの乗り心地は感動に値する。荒路や道路の継ぎ目でも、速度に関わらず実にコンフォータブル。しかも、クラスを超えた車内の静かさも圧巻。電気自動車はエンジンがなく静かな分だけロードノイズが目立ちやすい。だが、クロスカントリーは19インチのサマータイヤからのロードノイズが見事に抑えられ、路面や車速を問わず車内の静かさが保たれる。大げさにいえば、超高級BEVのSUVに匹敵する快適性、静音性能をこのクラスでもち合わせているというわけだ。

 もちろん、アウトドア派にとってはエクステリア各所にちりばめられたクロスカントリーモデルならではのあしらいもオシャレに映るはずである。自宅に充電設備があるか設置できるなら、さまざまな意味でEX30は今、超狙い目の1台となりうるだろう。ツインモーターとなるクロスカントリーの0-100km/h加速3.7秒は、なんとスーパースポーツカー並みの速さでもある。