■森保監督の視点――「アグレッシブさと堅さの両立」をどう築くか
 森保一監督も試合後、「2度リードを許す展開は避けなければいけない。アグレッシブに戦いながらも守備はより固くしていく必要がある」と強調した。9月のアメリカ遠征では得点力が明確な課題となり、短い準備時間の中でもフォーカスしてきたが、守備面の締め直しが急務となる。

 指揮官は「相手にボールを握られ、プレッシャーがかからない時間帯があった。可変の中でボールホルダーからチーム全体で連動する守備を整備していかなければならない」と、組織全体の課題として捉えている。

 もちろん、センターバックに怪我人が続出するなかで、守備ラインは新しい組み合わせで挑む必要がある。今回も瀬古、渡辺、鈴木淳という新しい組み合わせで、連係に多少のギャップやズレができることは想定内だが、強くて、上手くて、ずる賢い南米のアタッカーを相手に、個人の対応力を磨く必要性も感じる。特に一瞬の隙を逃してくれない世界のトップレベルが相手となれば、なおさらだ。
 
 1失点目ではブロックの連動が遅れ、2失点目では前に出た守備のカバーが整わなかった。シチュエーションはまったく異なるが、どちらもプレッシャーの方向と連係という、日本が長年テーマにしてきた部分に綻びが出た格好だ。個人のところでも、それぞれの選手に課題がある。

 瀬古も渡辺も鈴木淳も能力の高い選手ではあるが、1つのミスや1対1の結果が勝負に直結するポジションだけに、さらにこだわりを持っていけるか。ブラジル戦がどういう組み合わせになるか分からないが、韓国から5得点を奪った世界屈指のアタッカー陣に対して、より研ぎ澄ませていく必要がある。

取材・文●河治良幸

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