ハッブル宇宙望遠鏡が観測した“おおぐま座”の銀河「M82」の中心部
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した銀河「M82(Messier 82)」の中心部のクローズアップ。
塵(ダスト)が豊富な暗い雲の隙間から見える青色は、活発に形成された若い高温の星々の存在を示しているといいます。

M82はおおぐま座の方向、約1200万光年先にある銀河で、通常の銀河と比べて10倍〜100倍という激しいペースで星形成活動が起きている「スターバースト銀河」のひとつ。
その形から名付けられた「葉巻銀河(Cigar Galaxy)」の別名でも知られています。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されている掃天観測用高性能カメラ(ACS)で取得したデータを使って作成されました。
M82はハッブル宇宙望遠鏡によってこれまでに繰り返し観測されていて、2006年にはハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ16周年記念画像にも選ばれています。

ESA=ヨーロッパ宇宙機関によると、今回の画像にはACSの高解像度チャネル(HRC)のデータが含まれています。HRCはACSの3つの補助観測装置の1つで、2002年のACS設置から5年間稼働しました。スターバースト銀河の中心部のように星が密集した環境での詳細な観測データをもたらしましたが、2007年に電子機器が故障したため使用できなくなっています。
冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、ESAから2025年9月15日付で公開されています。
なお、M82は最近ではジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)も観測し、チャンドラ(Chandra)X線宇宙望遠鏡のデータも用いた画像が公開されています。こちらも是非ご覧ください。
銀河風を吹かせる約1200万光年先のスターバースト銀河「M82」 ハッブルとチャンドラの合作
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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