第二次大岩Jのキーワードは“ラージ100”。U-23アジア杯予選にロス五輪世代で参戦。後藤や塩貝ら海外組を招集した理由とは?
U-22代表と名乗りつつも、3年後のロス五輪に出場する権利を持つ05年以降に生まれた面々でスカッドは構成された。チームを率いるのは、昨年のパリ五輪で指揮を執った大岩剛監督。ロス五輪世代のチームは、今年7月のウズベキスタン遠征で活動がスタート。今予選も強化の場を広げる意味合いが強い。
いずれにせよ、今回選ばれた選手たちにとってはアピールするチャンスでもある。なかでも大学生組は海外経験が乏しく、開催地のミャンマーで厳しいアジアの戦いを味わえるのは貴重な経験となるはず。活躍次第ではU-20W杯のメンバーに滑り込める可能性も小さくない。
「U-20ワールドカップが、本来であれば今年5月に行なわれたのですが、FIFAが今回は9月から10月のタイミングに移行した。ただ、それがマイナスではない。我々は(ロス五輪に向けて)100人規模の選手を集め、“ラージ100”をテーマに100人の選手が五輪代表に入って、誰が出ても戦えるような集団を作ってきたい」
山本昌邦ナショナルチームダイレクターがメンバー発表の会見で述べたように、インターナショナルマッチウィーク外に行なわれる五輪では、誰を招集できるか見通せない。いかなる事態にも対応できる選手層を構築するうえで、今回のU-23アジア杯予選も重要な大会となる。
メンバーには海外組の面々も名を連ねている。FW後藤啓介(シント=トロイデン)、FW塩貝健人(NEC)、MF保田堅心(ヘンク)、DF小杉啓太(ユールゴーデン)だ。インターナショナルマッチウィークに合致した今回の活動で、大岩監督は以前から海外組をこのタイミングで呼ぶことを示唆していた。彼らが身を持って体感した世界基準をチームに落とし込む役割も期待されている。
「彼らが経験しているヨーロッパの戦いで、厳しさや自分の立ち位置を知っている。そういうものは国内組の選手たちとはまた違うと思う。そういう刺激は選手全員に提供してほしい」(大岩監督)
山本ナショナルダイレクターが「チリ大会に関しても、最後まで粘るつもり」と明かしたように、インターナショナルマッチウィーク外のU-20W杯に海外組がどれだけ参戦できるかは現時点で不透明だが、海外組が大岩ジャパンの活動に参加する意義は大きい。
