フランス人ストリーマー(配信者)のジャン・ポルマノーブ氏(本名:ラファエル・グラベン氏)が2025年8月18日、配信プラットフォーム・Kickでの配信中に意識を失い、その後死亡が確認されました。グラベン氏は以前から「仲間から虐待を受けるライブ配信」を行っており、死亡した際は10日間にわたるノンストップ拷問配信をしていたとのことです。



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France launches investigation into Kick streamer Jean Pormanove’s “mistreatment” & death - Dexerto

https://www.dexerto.com/kick/france-launches-investigation-into-kick-streamer-jean-pormanoves-mistreatment-death-3240215/

46歳のグラベン氏は10日間にわたるノンストップ配信の後、カメラの前で動かなくなりました。一緒に配信していたメンバーはグラベン氏の様子がおかしいことに気づき、揺すぶったり水をかけたりしたものの目を覚ますことはなかったとのこと。その後、グラベン氏の死亡が確認されました。



グラベン氏が行っていたノンストップ配信はただのゲーム配信などではなく、睡眠することを禁じられた上に身体的暴力や屈辱的な行為にさらされ、さらに有毒な物質を飲まされることもある拷問配信でした。グラベン氏は2023年頃から別のストリーマーと組んで配信するようになり、死亡時はNaruto(オウェン・セナザンドッティ)、Safine(サフィーヌ・アマディ)というストリーマーと一緒だったとのこと。

SNS上では、Kick上で配信されたグラベン氏への壮絶な拷問動画や、スクリーンショットなどが拡散されています。なお、この段落以降では拷問配信の埋め込み動画やスクリーンショットが表示されますが、いずれも非常にショッキングなものであるため、視聴する際には注意してください。

グラベン氏はもともと1人で配信していましたが、2023年頃からはセナザンドッティやアマディなどを含むその他のストリーマーから過激な虐待を受けるライブ配信をするようになりました。以下の動画で殴られているのがグラベン氏。



配信はグラベン氏のリアクションをコンテンツとするものだったようで、視聴者らもグラベン氏への虐待を望んでいたとのこと。



グラベン氏は配信中に首を絞められたり、ペイントボールで撃たれたり、水に溺れさせられたりすることもありました。



それでもグラベン氏がセナザンドッティやアマディから離れなかったのは、2人に出会う前のグラベン氏が友人もおらず孤独であり、母親と同居して生活保護とわずかな配信収入で暮らしていたことも関係しているといわれています。

セナザンドッティやアマディはグラベン氏に対し、自分たちは孤独や貧困から救い出した友人だと繰り返し言い聞かせました。また、自分たちと配信による収入がなければ、グラベン氏はいつまでも妻子を持つことはできないと説得したそうです。



確かに、過激な配信によってグラベン氏は多額の収入を得られるようになりましたが、常に「友人たちに拷問され続けながら収入を維持するか、収入がなくなることを知りながら母親の家に戻るか」の二者択一を迫られる状況でした。グラベン氏が借りていたアパートもメンバーの1人の親族が持つものであったため、もしグラベン氏がやめると言った場合、無一文で路上に放り出すと脅していたそうです。



グラベン氏が母親に宛てた最後のメッセージが以下。「彼らのゲームにはめられて、もう限界だ。ばかげたコンセプトにとらわれてて本当にうんざりする。逃げ出したいけれど、彼は私を離さない。閉じ込めているんだ」といった内容です。



フランスのクララ・シャパーズ人工知能・デジタル担当大臣は、「ジャン・ポルマノーブ氏の死と彼が受けた暴力は、絶対的な残虐行為です。ご家族とご親族の皆様に、心よりお悔やみ申し上げます。ジャン・ポルマノーブ氏は数カ月にわたってKickプラットフォーム上で公開的に侮辱され、虐待を受けていました。現在、司法調査が進められています。私はARCOM(視聴覚・デジタル通信規制局)に申し立てを行い、PHAROS(ネット上の問題報告プラットフォーム)に報告しました。また、プラットフォームの責任者に説明を求めるために連絡を取りました。オンラインプラットフォームの違法コンテンツの配信に関する責任は、選択肢ではありません。これは法律で定められています。このような欠陥は最悪の事態を招く可能性があり、フランスやヨーロッパだけでなく、どこにも存在するべきではありません」と述べました。