口唇ヘルペスにおすすめの市販薬の選び方・ポイント


日本国内で認可されている市販薬で「口唇ヘルペス」を効能を持つ製品は8品目(2023年5月時点)で、すべて塗り薬です。

数は少なくても、それぞれ特徴をもった製品が用意されていますので、有効成分、薬のタイプ、口唇ヘルペス以外への利用というポイントから選び方についてご紹介します。

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有効成分で選ぶ
市販薬にはアシクロビル、ビダラビンという2種類の抗ウイルス成分が認可されています。アシクロビルはヘルペスウイルスに取り込まれて、ウイルスのDNAが複製されるのを阻害する働きを持っています。その働きはヘルペスウイルスが感染している細胞内のみにて発動するため、正常な皮膚細胞にはダメージの心配がありません。一方、ビタラビンは、ウイルスのDNAを作っていく作用部位を強力に阻害する働きなどを持っていると推察されています。どちらも充分な効果が期待できる成分ですが、アシクロビルに耐性をもつヘルペスウイルスに対しては、ビタラビンを使うという選び方が可能です。


薬のタイプから選ぶ
市販の口唇ヘルペスには、クリームタイプと軟膏タイプがあります。有効成分の含有量等は変わりませんが、使用感などを検討して選びましょう。クリームと軟膏の違いは、塗った際の伸びの良さと、刺激の有無にあります。患部が広めで、伸びが良いものを希望する際はクリームタイプが向いているでしょう。ただし、水ぶくれが破けた際は、クリームの方が刺激を感じやすいです。軟膏タイプは伸びはクリームタイプに比べ劣りますが、裂けた患部にも刺激が少なく、皮膚を保護する作用も期待する方には軟膏タイプが向いているでしょう。


口唇ヘルペス以外にも利用できる市販薬から選ぶ
口唇ヘルペスの経過は、2~4週間で自然に解消するとされていますが、市販薬など抗ウイルス薬を使用することで、治療の短期間化が期待できます。一方で、水ぶくれまで発生した後、時間が経過した場合などはウイルスの活動は低下している事が考えられますが、裂けた皮膚からの細菌感染などの心配があるので、時間の経過、皮膚状態によっては、ワセリンによる皮膚の保護を検討してみてください。ワセリン以外の薬として、ステロイド剤は口唇ヘルペス以外の腫れやひび割れに使用できます。ワセリンは保湿剤として、ステロイド剤は湿疹に対しても使用できるので、一本持っておくと、便利かと思います。