インフルエンザ予防接種の宣伝を禁止した地域でインフルエンザが急速に流行し始める

アメリカ・ルイジアナ州で急速にインフルエンザの感染が拡大していることが報告されました。ルイジアナ州の保健局は2024年から2025年のシーズンにおいてインフルエンザワクチンの広告・宣伝を禁止していることが明らかになっており、インフルエンザの流行との関係が疑われています。
Flu surges in Louisiana as health department barred from promoting flu shots - Ars Technica

ルイジアナ州保健局の職員によると、2024年10月と11月に実施された会議の中で、「インフルエンザ・COVID-19・エムポックスのワクチンに関する広告・宣伝を禁止する」という方針変更が職員に通達されたとのこと。毎年秋ごろに開催されていたインフルエンザの予防接種イベントも中止されています。
保健局がインフルエンザ・新型コロナ・エムポックスのワクチン接種を広告・宣伝することを禁止したとの報道 - GIGAZINE

保健局はワクチンの広告・宣伝を禁止したことについて、「画一的で父権主義的な指導から離れ、あらゆるワクチンの予防接種、マスク着用、社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保の実践などは、個人の選択であるという姿勢への移行の現れです」と声明を出しました。SNSでの投稿においても「手を洗うこと」「咳やくしゃみをするときは口を覆うこと」「目、鼻、口を触らないこと」「新鮮な外気を取り入れることで室内の空気をきれいにすること」の4つを注意しましたが予防接種には触れませんでした。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の報告によると、ルイジアナ州は2024年12月8日から14日までの週において、インフルエンザの流行段階が「非常に高い」レベルに到達したとのこと。以下のグラフはアメリカの各州でインフルエンザがどの程度流行しているかを可視化したもの。ルイジアナ州は全米で最もインフルエンザの流行段階が高い州となっています。

アメリカ全体における外来患者のうちインフルエンザでの来院の割合は3.8%で、平年レベルとのこと。ルイジアナ州でのインフルエンザの流行はワクチンの宣伝が禁止されたこととの関係が疑われています。

なお、日本では2024年12月9日から15日までの1週間において全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者の数は9万4259人で、先週比で約2倍に急上昇しました。報告を元に全国で約72万人がインフルエンザに感染していると推計されており、今後の流行に注意が必要です。
