日本時代の水道整備に尽力 浜野弥四郎の関連書籍、中国語版発表=台南市政府提供

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(台南中央社)南部・台南市政府は7日、日本統治時代の台湾で上下水道の整備に尽力した日本人技師、浜野弥四郎の活躍を記した「都市の医師―浜野弥四郎の軌跡」の中国語版を発表した。黄偉哲(こういてつ)台南市長は、浜野やその恩師で台湾総督府の英国人衛生顧問、ウィリアム・バルトンの台湾水利建設に対する貢献を理解できると語った。

同市によると浜野はバルトンと共に1896(明治29)年に訪台し、1919(大正8)年まで台湾各地で上下水道の調査や建設に尽力したという。都市衛生や防災、建築設計などの理念を市街地整備に生かし、台湾の近代化の基礎を築き「台湾上下水道の父」とされた。同市に建設された水道施設「台南水道」(現台南山上花園水道博物館)は浜野の集大成といわれる。

「都市の医師」の日本語版は16年かけて資料を収集した大阪経済大学の稲場紀久雄名誉教授の手によって1993年に出版。今回中国語版の出版に当たり、新たに見つかった資料が追加収録された。

(張栄祥/編集:齊藤啓介)