笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DIGITAL VORN Future Pix」。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。2月12日(土)の放送は、前回 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/bY2iYQixMO.htmlに引き続き、株式会社セールスフォース・ジャパン 代表取締役会長兼社長の小出伸一(こいで・しんいち)さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)小出伸一さん、笹川友里


アメリカに本社を置くセールスフォース・ドットコムは、1999年に創業し、その翌年に初めての海外法人として日本にオフィスを構えます。そして、今年2月1日付で日本法人の本社を移転し、アジアで初となる「Salesforce Tower」を開設。国内事業への投資を拡大するべく「Salesforce Tower Tokyo」を“新しい働き方”の拠点とし、社名も株式会社セールスフォース・ジャパンに変更しました。

◆“優秀な人材”を確保するための取り組み

これまでにも、社員や働く場所への投資を惜しむことなく続けてきた同社。小出さんは「新しい働き方を追及するうえで、社員の満足度をいかに高められるか。社員一人ひとりが、働きがいのある会社で働いていると思ってもらえているかどうかなので、そこに対しては何年もかけて投資をしてきている」と語ります。そして、「一番重要なのは“社員の満足度”。社員のモチベーションが高ければ、お客さまに対するサービス(の質)も高くなる」と強調します。

なかでも、社内における特徴の1つが「人事部という名の部署がないこと」。同社では“エンプロイーサクセス”というチームが、社員の成功がお客様の成功につながるという考えのもと、社員が働きがいを持って働けるように取り組んでいると言います。「社員が、生きがい・働きがいを持ってこの会社で頑張れているか。また、社員の満足度をいかにして高めるか、に重きを置き、社員の声を一つひとつ聞いて、一つひとつ対応しています」

なぜここまで力を入れているのかというと、「IT業界のなかの最大の経営のチャレンジは“優秀な人材の確保”だからです。エンプロイーサクセス部門もそうですし、我々経営陣も社員にフォーカスした取り組みに長い時間をかけて投資してきている」と声を大にします。

コロナ禍の現在では、社員のおよそ95%がリモートワークをしていると言います。今後、コロナが収束したとしても「今までのように100%オフィスに集まる形態ではなくなる」と推測し、「働き方で一番大切なのは“社員の生産性”や“満足度が上がること”なので、社員に選択肢や柔軟性を提供することが大事」と話します。

同社では単にリモートワークを推進するのではなく、リモートワークによって社員一人ひとりの生産性がどう変化するのか、などのデータを収集しています。その意図について、「(蓄積した)データを活用しながら、新しい働き方をデザインするのが重要になってくる」と語ります。

◆小出伸一が考える“理想のリーダー像”

セールスフォース・ジャパンでは、優秀な人材の確保のための取り組みだけでなく、新たなイノベーションを起こすようなベンチャー企業やスタートアップ企業への投資も推し進めています。

なかでも、社会課題の解決や、地球環境を保全するようなテクノロジーを開発する企業に注視しているそうで、小出さんは「そうした企業を幅広い領域で支援することによって、中長期的にサステナブルな日本社会をつくることも考えていきたい。これまでも積極的な投資をおこなってきていますし、これからはさらにそれを加速させたい」と思いを語ります。

また、“リーダー像”についても言及。社長や会長クラスになると、“事業の撤退”などの難しい判断や意思決定を迫られることもありますが、「理想のリーダー像は、将来を信じて明るい未来をつくり出せるような、ナビゲーター」と明言します。

そんな小出さんが、仕事をするうえでのモットーは「道なき道を開拓する先駆者、開拓者のように、新しいことにチャレンジしていくこと」。セールスフォースではこのような人を「トレイルブレイザー」と呼んでいると言います。とはいえ、新しいことにチャレンジすることは、多くの人にとってもハードルが高いもの。

「過去から貫いてきた信念や努力に基づいてチャレンジできるようになってくると思うが、その自信が過信になってしまうと、チャレンジではなくギャンブルになってしまう。“ある程度の自信”と“ある程度の不安”というバランスがあってこそ、初めてチャレンジできると思います」と持論を展開します。

チャレンジするうえでは小出さんなりの適切な値や感覚を持っており、「70%ぐらいの自信と30%ぐらいの不安が自分のなかでの良いバランス。30%の不安がより自分を高めてくれる。ただ、自信が70%ぐらいはないと、チャレンジする気にはなれないと思うのです。そのバランスをうまくとりながら、トレイルブレイザーとして頑張りたい」と力を込めていました。

次回2月19日(土)の放送は、Uber Japan株式会社モビリティ事業ゼネラル・マネージャーの山中志郎(やまなか・しろう)さんをゲストに迎え、お届けします。タクシー配車サービス「Uber Taxi」についてや、山中さんが思い描く“未来のモビリティ”などの貴重な話が聴けるかも!? どうぞお楽しみに!

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック! http://www.tfm.co.jp/link.php?id=9052
聴取期限 2022年2月20日(日) AM 4:59 まで

スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ https://www.tfm.co.jp/listen/#radiko
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00〜20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/