コモディティのロング・ショートで資産を守る、「コモディティ・アルファ戦略ファンド」の革新性
――ファンドのパフォーマンスは、経済環境によって成績が良くなる時と悪くなる時の傾向がありますか?
武藤 当ファンドの類似戦略は2011年8月以来の過去10年の運用実績があります。経済状況の変化によるパフォーマンスの変動には傾向があります。(1)インフレ高進時、コモディティ価格急上昇時(2021年が該当)は、急激なバックワーデーション等の大きな収益機会が生まれ高いリターンが期待されます。
(3)低インフレ時(2011年〜14年)は、大きなリターンは期待しにくいと考えられます。
(4)デフレ時(2015年、2020年、また、2008年〜09年)は、先物指数ショートを通じた高いリターンが得られる形となり、またバックワーデーション戦略によるリターンも期待でき、合わせて高いリターンが期待できます。
(5)デフレ時から低インフレ時もしくはインフレ時へと転換局面(2016年)は、先物ショートを通じてショートしている期近ほど価格が上昇しやすいためマイナスリターンとなる可能性が高いと考えられます。
――実質的な運用を行っているバークレイズがコモディティの運用で優位にある理由は?
武藤 バークレイズは2002年からコモディティ指数に連動する商品の提供を幅広く行っており、現在50億ドル(約5700億円)程度の残高があります。2006年にはコモディティ指数関連として初の上場商品であるコモディティ指数に連動するETNを米国で上場しました。
――現在の金融環境は、「コモディティ・アルファ戦略」にとって追い風ですか?
武藤 現在の金融環境はインフレの進展、来年にかけて米FRBの利上げが見込まれる環境です。脱炭素政策により化石燃料の供給が限定的となりエネルギー価格が上昇しやすい環境にあること、労働参加率が引き続き低迷していて人件費が上昇していること、経済再開に伴う強い需要など高いインフレが継続する要素はまだ残っています。その場合には本戦略のもっとも得意な局面であり、追い風と考えられます。
一方、FRBの利上げによりインフレが急速に落ち着いたり、デフレとなるような場合においても、当戦略はリターンが期待できる環境であり、現在の環境はどちらに転んでも追い風の環境と考えられます。
また、インフレヘッジということであれば、例えば金投資なども挙げられますが、ゴールドは通貨のような性質を持ちながら金利を生まない資産であるため、実質金利の上昇時にパフォーマンスが悪化する傾向にあります。現在、実質金利は歴史的に見て極めて低い水準にあり、今後利上げにともない実質金利が上昇してくると金のパフォーマンスは期待できないと考えられます。そうした比較感で見ても「コモディティ・アルファ戦略」は極めて魅力的と考えられます。
――「コモディティ・アルファ戦略ファンド」の使い方のアイデアはありますか?
武藤 インフレを懸念している投資家様やポートフォリオの分散を図りたい投資家様、また、金利上昇に強く債券の代替的な安定的な運用を探している投資家様に幅広くご検討頂きたいファンドです。今までになかったリスクリターン特性を持ち、インフレ時以外も安定的なリターンが期待できることから長期で投資家様のポートフォリオに組み込んでいただく意義のあるファンドであると考えています。
塩出 足元ではインフレへの備えとして是非ご活用いただきたいファンドです。日本では長らくデフレでしたので、インフレに対する備えがまだ不足しているお客さまも多くいらっしゃると考えられます。そのため、まずは当ファンドでインフレから資産を守る準備をしていただきたいです。
また、主要資産含め幅広い資産との相関が低いので、様々な資産と併せ持ちしていただくと分散効果が高まるといえます。ここ数年の米国ハイテク大型株式の値上がりで、国内の投資家の方々は北米株式の投資比率が相対的に高くなっていると思います。株式との相関性の低い「コモディティ」を資産の一部に加えていただくことで、株価変動のリスクを一部緩和することが可能になります。
かつて「REIT(上場不動産投信)」が登場した時、REITで最も大きな収益を獲得できた人は、REITが市場に出た頃に購入した人たちでした。現在、市場には「コモディティ」に投資できる機会は非常に限られています。まだ、一般に利用されていない希少な資産クラスは、過去の経験から大きな収益機会のチャンスがあるのではないでしょうか。そのような観点からも、是非、ご検討いただきたいファンドです。(情報提供:モーニングスター社)(グラフは代表的なコモディティ指数と株式指数、債券指数の推移)
