WIndows 10で導入されたスタンバイ方式「モダンスタンバイ」の影響により、 DellのノートPC「XPS」シリーズがスリープ中に異常発熱を起こすという問題が、海外掲示板のRedditやHacker Newsなどで報告されています。

FAQ Modern Standby - Dell Community

https://www.dell.com/community/XPS/FAQ-Modern-Standby/td-p/7514448



DellのノートPC「XPS」シリーズを使用するユーザーから、スリープ中に通常よりも早くバッテリー残量が低下し、PCが発熱する場合もあるという報告がなされています。この問題の原因はWIndows 10から導入されたスタンバイ方式「モダンスタンバイ」にあるとされ、MSI製PCやSurface Proなどでも同様の現象が発生することが報告されています。

モダンスタンバイはWIndowsのオン/オフをスマートフォンのように素早く切り替えられるものとして、Microsoftにより提供されているシステム。従来のスリープに比べて、段階的なプロセスを経るためによりスリープ状態からの復帰がスムーズになるとのことです。

Dellは2020年、モダンスタンバイをサポートするPCでスリープ中にバッテリー残量の消耗が速くなることを報告。Dellはこれに加えてXPS 13(9343/9360/9370)で夜間のスリープ中にバッテリーが過剰な電力を消費するという事例を報告しています。しかし、Dellはこの動作は「モダンスタンバイの通常の動作である」「モダンスタンバイを無効にする方法はない」と説明しています。

Dellはまた「長期旅行、特に飛行機内にノートPCを持ち運ぶ場合は、スリープ状態にせず、電源をオフにすること」を推奨しています。