HBOアジア、中国語のオリジナルシリーズ2作品を製作

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エンターテイメント業界のメディア向けに開催されるサミットAPOSで、ワーナーメディアがHBOアジアで中国語のオリジナルシリーズ2作品を製作することを明らかにしたと、米Hollywood Reporterが報じている。

一つは時代劇『Legacy(原題)』。大ヒット作『瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜』と同じ製作陣が手掛け、1920年代という激動の時代を舞台に、父が遺した事業をめぐって争う富豪一家の3人姉妹が描かれる。本作のクリエイターを務めるユー・ジョンは中国を拠点に活動する名脚本家であり製作者。2018年に配信開始した日本にもファンの多い『瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜』は、総再生数180億回という驚異的な記録を残し、社会現象を巻き起こすほどの爆発的人気に。そんな話題作で人々を魅了したキャストから、チン・ラン、ウー・ジンイェン、ニエ・ユエンが『Legacy(原題)』にも出演。さらに韓国の男性グループSUPERJUNIORの元メンバーであるハンギョンなども名を連ねている。イッキ見の価値があることを約束するとワーナーメディアにとっても自信作のようだ。

もうひとつは台湾のストリーミングサービスCatchplayと共同製作した現代ノワール『Trinity of Shadows(原題)』。過去の未解決事件と謎めいた類似性をもつ殺害事件の捜査を描く。捜査主任刑事、有望な公務員、新米警察官といったユニークなキャラクターが、パワープレーの迷宮に巻き込まれていくという。

『Legacy(原題)』は年内、『Trinity of Shadows(原題)』は6月解禁予定。

日本では、竹内結子と貫地谷しほりを主演に迎え、「史上最も美しいシャーロック・ホームズ」というキャッチコピーで話題を呼んだHuluとの共同製作作品『ミス・シャーロック』でご存知の方も多いであろうHBOアジア。日本をはじめシンガポールやタイなどアジア各国の監督が集結し、一つのテーマでそれぞれの国を舞台に手掛けた作品を集結したアンソロジーシリーズも話題を呼んだ。ホラーをテーマにした『フォークロア』と食文化を取り上げた『フードロア』、どちらでも日本を代表して監督・齊藤工が参加。『フォークロア』はシーズン2が製作中で、松田聖子が監督デビューを果たすという。

同社のストリーミングサービスHBO Maxはアジア圏ではまだローンチしていないため、HBO Goや各国のケーブルチャンネルなどで放送されることになるそうだ。(海外ドラマNAVI)

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HBO Max(本記事で取り上げた作品は、HBOアジア制作です)