松本人志

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共演NG説は否定

 4月2日、「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系列・金・21:58)の第1回が放送された。

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 この時間帯は「ダウンタウンなう」(2015年4月〜2021年3月)が放送されていた枠だ。「ツマミになる話」は、同番組の1コーナーとして20年8月からスタートした。

 視聴者に好評だったこともあって、松本人志(57)の新しい冠番組としてリニューアル。栄えある初放送とあって、松本もスタッフも万全の準備を整えたのは想像に難くないだろう。

“酒のツマミになるような話なら何をしゃべってもOK”という、まさに無礼講のような番組だ。ゲストが実際に酒を呑んでのトークが唯一の見せ場とあり、キャスティングが重要な鍵を握るのは言うまでもない。

松本人志

 番組では中央に松本の席があり、その両脇に座るお笑い芸人が実質的なMCを務める。4月2日の放送では、お笑いコンビ・「千鳥[大悟(41)・ノブ(41)]」の2人が出演した。

 2人に寄せる松本の信頼は厚い。実際、彼は番組で「1発目は千鳥だろう」と判断して起用したと説明した。

 更に、「ナインティナイン」の矢部浩之(49)が出演したことも大きな話題となった。放送前から、ネットメディアで「松本人志と7年ぶりの共演が実現」と報じられていたのを目にした方もおられるかもしれない。

 ちなみに7年前の番組とは、「森田一義アワー 笑っていいとも!」(フジテレビ系列・1982〜2014年)の最終回だった。

「カス」呼ばわり

「いいとも」の後は共演がなかったというのだから、番組でゲストの夏菜(31)が「正直、共演NGなのかと……」と発言したのも頷ける。

 彼女の発言は、視聴者の疑問を代弁したと言ってもいいだろう。一体、2人に何があったのか、まずは番組の一部からご紹介しよう。

 開始早々、口火を切ったのは松本だった。矢部を指さしながら、「ここにおることが変やねん! 違和感しかないねん」とツッコミを入れた。

 矢部は「この番組はすごい楽しそうやな、みんなお酒呑んで喋れて」と思いながら見ていたと振り返るも、「今日、現場来て分かったんが、スタッフぴりついてます」と暴露。たちまちスタジオは爆笑に包まれた。

 2人は共に「共演NG説」を否定。矢部は「(自分たちは)NGではないけれど、回りが気を使われてるというか……」と説明した。スタッフ側の忖度が原因だというわけだ。

 一方で矢部は、松本の著書『遺書』(朝日新聞出版)に、ナインティナインを厳しく批判する一節が書かれていたと指摘することも忘れなかった。

写真を割られた過去

 スタジオが沸く中、松本が「めちゃめちゃ、ええ意味で言うてる」と無理矢理の反論。矢部が、著書には「世の中で最下位のカス」といった意味の記述があったと返して爆笑となった。

 千鳥が座っている席を指しながら、松本は「いつか進行をナインティナインで」と提案。これに矢部は「ちっちゃいおっさん[註:岡村隆史(50)]は、ちょっと難しいかも」と懸念を示した

 松本が眉間に皺を寄せながら「なんで?」と訊くと、矢部は「ビビってます」と言って再び笑いが起きた。未だに岡村は松本を恐れているのだ。

 矢部は「ダウンタウン先輩の怖さを知っているのは、我々の世代だけ」としながら、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」(日本テレビ系列・日・23:25)のエピソードを披露した。

 番組では「吉本男前ランキング」が取り上げられ、矢部の写真も貼ってあった。すると浜田雅功(57)が写真を手に取り、膝で真っ二つに割ってしまったという。

 オンエアを見た矢部は「何で!?」と疑問が渦を巻いたと回想。「そういうのが積み重なって、怖いなダウンタウンさん」と恐怖するようになったと振り返った。松本は「浜田が悪い」と責任を転嫁し、また爆笑となった。

若手を攻撃

 バラエティ番組のスタッフは、「確かに昔の松本さんは、自分が面白いと評価する若手芸人を“ダウンタウンファミリー”で囲い込み、一部の後輩を『面白くない』と厳しく批判しました」と振り返る。

 ダウンタウンファミリーとは、言わずと知れた木村祐一(58)、ほんこん(57)、板尾創路(57)、今田耕司(55)、東野幸治(53)といった面々だ。

 一方、批判の対象となった筆頭格は吉本印天然素材。中でも「雨上がり決死隊」の蛍原徹(53)と宮迫博之(51)、「FUJIWARA」の藤本敏史(50)と原西孝幸(50)、そして「ナインティナイン」は相当な人気を博していたが、ダウンタウンは認めなかった。

「若い頃の松本さんは、今より遥かに尖っていました。ファミリーのメンバーは面白さを認め、吉本印天然素材を相当に攻撃していました。

 今から思えば、それだけ天然素材の皆さんも力を伸ばしていたということです。ダウンタウンの2人は、ライバルとなる若手に『負けられない』と思っていたのでしょう。

 今田さんも最近のインタビューで、自分たちがどれだけ面白いか若手に見せつける“ヒットマン”になれと、松本さんと浜田さんに命じられたと明かしていました。それほどの緊張感がありました」(同・スタッフ)

噂が拡散

 その結果、後輩の恐怖を生んだだけでなく、テレビ局が後輩との共演を躊躇させてしまうようになった。

「『ガキ使』やコント番組の場合、松本さんは演出としても参加します。キャスティングにも関わるので、特定の後輩芸人が出演しなくなります。

 松本さんが何も言わなくとも、スタッフ側が勝手に共演NGにしてしまったのです。

 忖度と言えばその通りですが、実際、無理に共演させても、あの頃は面白くならなかったでしょう」(同・スタッフ)

 こうなると噂が独り歩きする。ダウンタウンの人気が絶頂となり、「彼らは共演者を選ぶ」との話が広まってしまった。

 後輩がダウンタウンは怖いと漏らすと、それも広まっていく。後輩もダウンタウンとの共演を嫌がるようになっていく──。

 松本は後に、FUJIWARAや雨上がり決死隊とは共演を果たした。だが、ナインティナインはその機会がなかった。

恐怖の世代格差

 ナインティナインを攻撃したのも松本なら、“関係修復”を提案したのも松本だったようだ。

「松本さんが番組で明かしていましたが、松本さんがスタッフに『第1回の放送に極楽とんぼかナインティナインを呼べないのか』と提案したのがきっかけだったそうです。

 矢部さんも松本さんに『めちゃめちゃ優しくなられたじゃないですか』と感慨深そうでした。松本さんは既に天下を取っています。もはや後輩を敵対視する必要もなく、素直に認められるようになったのでしょう」(同・スタッフ)

 極楽とんぼの加藤浩次(51)と山本圭壱(53)、そしてナインティナインは、「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系列・1996〜2018年)での共演で知られる。

 つまり松本は「めちゃイケメンバー」も、かつては評価していなかったということなのだろう。

「人志松本の酒のツマミになる話」に戻れば、出演していたお笑いトリオ「ハナコ」の岡部大(31)にとって松本は「優しい大先輩」ということも紹介された。矢部との“ジェネレーションギャップ”はあまりに大きい。

視聴者の反応は!?

 今回の「ツマミになる話」だが、ラストがかなり反則技だったのをご存知だろうか。

「松本さんと矢部さんのトークを途中で切り、『続きはまたの機会』という荒技でエンディングとなりました。

 ひょっとすると、視聴者の反応を見ようとしているのかもしれません。もし好評なら、矢部さんとのトークで未放送分を“蔵出し”のようにして放送するだけでなく、かつては共演しなかった後輩芸人が続々と出演する可能性もあります。

 注目すべきは、やはり極楽とんぼでしょう。松本さんが2人を番組に呼ぶのか、これはテレビ業界でも注目が集まると思います」(同・関係者)

デイリー新潮取材班

2021年4月12日 掲載