(株)RONI WORLD(TDB企業コード:402016181、資本金5000万円、登記面=東京都中央区東日本橋2-27-9、代表岡田雅登氏)は、10月11日付で増田充俊弁護士(東京都港区西新橋2-18-1、増田総合法律事務所、電話03-3578-8388)に債務整理を一任した。今後、自己破産を申請する見込み。

 当社は、2015年(平成27年)8月に設立。2015年4月に民事再生法の適用を申請した別企業が手がけていた子供服ブランド「RONI」の営業基盤を引き継いでスタート、2018年5月には「BananaChips」ブランドも他社より引き継ぎ、キッズ向けブランドを展開していた。

 商品は中・高級価格帯に位置し、東京ガールズコレクションやガールズアワードへの参加、大手レコード会社と提携したモデルオーディションの実施などで知名度を高め、近時は越谷レイクタウン店、京王百貨店新宿店、お台場ヴィーナスフォート店、名古屋パルコ店、イオンモール福岡店の5店舗を展開するほか、ネット販売業者向けの卸も行い、2017年1月期には年売上高約4億1600万円を計上していた。

 しかし、営業基盤を引き継いだ店舗が当初10店舗あったものの、その後のスクラップアンドビルドで5店舗に縮小させた経緯があり、毎期の欠損計上と親会社および代表からの借り入れが膨らんだことで債務超過に陥っていた。業績不振のなか、今年に入ってからは同じ親会社のグループ企業が相次いで破たんする状況となるなど、対外信用は著しく低下していた。

 今夏以降、一部の店舗の閉鎖や従業員の解雇などを進めていたものの、資金繰りは一段と悪化。10月11日までに新宿店を除くすべての店舗が閉店する事態となっていた。

 負債は2018年9月期末時点で約12億2000万円(うち親会社および代表からの借り入れが約10億8800万円)。