「漢字」、一文字一文字には、先人たちのどんな想いが込められているのか。時空を超えて、その成り立ちを探るTOKYO FMの「感じて、漢字の世界」 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/btmCTxPpMQ.html。今回の漢字は「才能」「天才」の「才」。受験生が続々と本番を迎えつつある今、ひもといてみたい漢字です。



「才」という字は、目印・表示として立てた木の様子を描いた象形文字。

横木が渡され、そこに神への祈りのことばを入れる器がかけられています。

これによって、「才」は神の「在る」場所、神が天から降りてくる「依り代」であることを示しています。

そこから、「才」という字は「尊くて冒しがたい神聖なもの」、「生まれながらに神から授かった特別な能力」という意味をもつようになったのです。

自分がどんな才を持って生まれてきたのか。

それさえわかれば、人は自分の人生を生きやすくなります。

なぜならそれは、自分にとっては「当たり前」で「自然なこと」。

これが自分の生きる道だと腑に落ちているから、苦しみや困難さえ楽しみとなり、力に変えてしまうのです。

その才能を生かして糧にすれば、暮らしも成り立つことでしょう。

当然、才能は人それぞれに違うもの。

誰もがそれを惜しみなく使えば社会がうまく機能して、不足を補いあい、助けあって生きていけるのです。

では、才能を見つけるには、どうしたらよいのか。

そのヒントは、いにしえの人々の生活にあるかもしれません。

点数をつけて偏差値を比べる機会などなかった大人たちは、子どもたちにさまざまな体験を与え、注意深く見守ります。

力持ちの子、絵が上手な子、歌声が美しい子。

星の動きがよめる子、人の気持ちに寄り添える子。

子どもを輝かせている才能は、誰が見てもわかる目印です。

ではここで、もう一度「才」という字を感じてみてください。

無邪気な子ども時代ならともかく、思春期にさしかかれば若さは自信のなさになり、他人と我が身を比べては、平凡な自分に落ち込むこともあります。

それならせめて、自らの才を見つけるその日まで、今できることに対して、惜しみない努力をしてみよう。

悩みながらも勉学をやめずに続けてきた受験生たち。

そんな彼らは誰もが等しく、尊い輝きを放っています。

江戸時代の国学者・本居宣長の記した学問書には、こんな一節があります。

「才・不才は、生まれつきたることなれば、力に及びがたし。されど大抵は、不才なる人といへども、おこたらずつとめだにすれば、それだけの功は有る物也。」

漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。

その想いを受けとって、感じてみたら……、

ほら、今日一日が違って見えるはず。

*参考文献

『常用字解 第二版』(白川静/著 平凡社)

『新選漢和辞典 第八版』(小林信明/編・著 小学館)

『本居宣長「うひ山ぶみ」(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ16)』(本居宣長/著 濱田浩一郎/現代語訳 致知出版社)

1月26日(土)の放送では「凍」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。



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聴取期限 2019年1月27日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:感じて、漢字の世界

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット

放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜7:20〜7:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)

パーソナリティ:山根基世

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/

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