2017年12月9日日本代表デビューを飾った中村航輔(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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26日、いよいよ西野朗監督によるトレーニングが始まった。コートの4分の1や半分を使いながら、3-4-3、4-4-1-1などの組み合わせで選手は動きを確認し、激しい攻防を繰り広げた。

そのトレーニングから外れた選手が2人いた。ひとりは乾貴士、もうひとりは中村航輔。いずれも代表合宿直前に負傷している。だが、この日の乾はスパイクを履いてボールを蹴るなど順調な回復ぶりをアピールした。では中村はどうだろうか。

「順調だと思います。痛みは最初からないんです。予定どおりの形できています」

「(日本代表合宿の)最初の入りは想定していたものではないですけど、この段階まで来られて……うれしいですね。まずは」

「でも最後の最後、どうなるかわかりませんので、毎日必死にやれればいいと思っています」

「監督は(「競争」ではなく)「共存」とおっしゃってましたので、(ガーナ戦に)ひとつになって向かうことが一番大切だと思います」

中村はここまで順調に日本代表のキャリアを重ねた。2017年5月、初めて日本代表に召集されると12月、E-1選手権の初戦、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)戦で日本のゴールを守った。東口順昭が「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ」でデビューしたが、実際にAマッチで出場したのは4年後だったことを考えると、異例の早さだったと言えるだろう。

その間、中村の報道陣に対する受け答えは劇的に変わった。初めて日本代表のミックスゾーンで記者に囲まれた2017年6月5日は緊張感に満ちていたが、今は口数こそ変わらないものの、落ち着いた表情で答えている。

「自信がついたかどうかは……どうですかね。最初。ある程度できたと思いますけど、あまり気にしていません」

「(ワールドカップでは)もちろんピッチに出たいという気持ちは変わりませんので、そうなればいいですね」

だが中村のケガは頚椎捻挫と、非常に心配される部所だ。無理をすると選手生命に関わるのではないか。そう率直に中村にぶつけると、「場所が場所ですからね」と一瞬表情が曇った。

だが続けて「本当に今のところは何もないと考えてもらっていいいです。自分もそう思いますし、メディカルもそう考えています。代表もクラブも自分に力を尽くしてくれているので感謝しています」と語り、笑顔になった。

笑みを浮かべたというのは、本人も本当は心配だったということだろう。日頃表情を崩さない中村が、頬を緩めるのだから、順調というのは間違いなさそうだ。

【日本蹴球合同会社/森雅史】