世の中には「女は30歳までに結婚しろ 」「男性が40歳過ぎて未婚・バツなしだと何かあると疑え」という、シングル・バッシングがまかり通っている。

その呪縛に囚われたように焦る人も多いが、果たしてそれは本当に正しいのだろうか?

特に東京においては、男女共に働き方が大幅に変わり、結婚に対する多様な考え方が生まれてきている。そして結婚できないのではなく、しないことを選択する人も増えてきている。

そんな、あえて“結婚しない”人たちの事情に迫る。

これまでに、仕事が楽しくて結婚しない美奈子、自由にお金が使える独身生活を満喫中の裕也を追った。

今週は?




<今週のお独り様>

名前:紗江
年齢:31歳
職業:通訳
ステータス:彼氏有り
理想の男性:帰国子女系の優しくて国際的な人


ネットで煽られる、結婚しないと負け犬と言う先入観


「33歳、未婚女子です。どうしたら結婚できますか?」
「今29歳です。どうしても、30歳までに結婚したいんです(泣)」

「必勝!アラサー女子の婚活実録 」「女の幸せは旦那で決まる」 巷ではこんな記事が横行している。紗江の年齢とステータス(独身)のデータが何処かに流出し、ターゲティングされているのではないかと思うほど、ネットや雑誌に目を向ければ毎回「結婚のススメ!」のような記事ばかりだ。

昔から紗江に結婚願望はない。パートナーと仲良くいられるのが幸せだと思っているが、日本はとにかく“結婚ゴール”説が根強すぎて、正直うんざりしている。

そんな世間が作り上げた半ば脅迫のような固定観念のせいで、紗江自身も勝手に世間から婚活世代に分類される。そのせいで、最近彼氏を作ることさえ難しくなってきた。


30歳過ぎの独身女性に対する世間のイメージのせいで彼氏作りも困難に?


30代独身女性と付き合う=そのまま責任を取って結婚、という呪縛


紗江には現在4つ年上の彼氏がいるが、その彼と付き合うまでも非常に長い道のりだった。

「30歳過ぎの未婚女性と付き合うことに対しては、ちょっと慎重になるよね...」

本人を目の前にして直接的には言ってこないが、顔に「責任が重過ぎる」と書いてある。男性陣は、30歳過ぎの独身女性と付き合うことに対して、一度は躊躇する。こちらは結婚して欲しいと一度も頼んでいないのに、勝手にその後に求められる結婚という二文字を想像し、責任を感じるようだ。

そんな結婚の呪縛に囚われているせいで、30歳を過ぎると彼氏と彼女の関係になることさえスムーズに行かなくなる。20代の頃は、お互い好き同士なら何の問題も無く交際は始まった。しかし大人になり、無駄に結婚が絡んでくるとお互いに牽制し、探り合ってから交際が始まるため、一気にスピードダウンする。

「この子と付き合ったらどういう嫁になるかな。実家は?家事力は?」

30歳を過ぎると、男性からの視線には彼女としてだけでなく、妻としてどうなるかというジャッジをしようという視線を含み始める。そこで事態は更にややこしくなる。

意外に男性の方が結婚を意識し過ぎて、一歩踏み込めない気がする。本来、勝手に責任を感じる必要もなければ、そんな義理もないはずなのに。




世の中の独身女性は全員結婚したい?男性陣が抱いている誤解


結婚願望がないと言っても、なぜか信じてもらえない。

「結婚願望がないって言い切る30歳前後の女性に初めて会った」
「20代前半とか、一度結婚した人が言うなら分かるけど...未婚で珍しいね」

もちろん、結婚願望がない女性は、存在する。しかし「女性の幸せ=結婚」という目に見えない法則が世間に蔓延っているせいで、結婚願望のない女性は世の中に存在しないと、大多数の男は思っているらしい。

お互いが自立し、好きならそれだけで良いはずだ。結婚の、紙切れ一枚の契約にあまり意味は感じない。何なら、事実婚でも良いと思っている。

しかし女性は全員結婚願望があるという妄想のせいで、紗江は「結婚を諦めた人」もしくは「結婚できない哀れな人」のような目で見られる。

「結婚したくないの?ご両親、離婚してる?それか何かあった?」

しまいには、家庭環境の心配までしてくる人もいる。至って幸せな普通の家庭に育ったが、世間の目は冷たい。


既婚者のSNS上での幸せアピールに惑わされるな!何故か下の立場に見られる独身女子...


SNSは幸せな結婚生活自慢の場所


最近、FacebookもInstagramも、開けば友達の結婚・妊娠に関する投稿のオンパレードになってきた。同年代の友達は次々と結婚。子供が生まれた写真にうっかり「おめでとう!可愛い赤ちゃんだね。」と書き込むと、

「早く紗江の子供も見たいな♫」

既婚者からの無情な返信コメントが入る。決して、本人達にその気はないと思うが、大概上から目線だ。

「紗江はいつ結婚するの?早くしなよ。」
「仕事も良いけど結婚って楽しいよ。旦那より子供が可愛くたまらないけど。」

結婚願望もなければ、子供が欲しいとも思わない。しかしあまりにも世間の「女の幸せは結婚して子供を産むこと」アピールが凄すぎて、最近自分には母性本能が足りないのかと悩み始めている。




本人の気持ちとは裏腹に、痛烈に批判される独身女子


紗江は今の彼氏と仲良くやっている。お互い自立しているので楽だし、寂しくもない。しかし女友達に今の関係を話すと、

「一生結婚しないの?一応、結婚できる相手探したら?」
「とりあえず、40歳になってバツ無しよりバツ有りの方がまだマシだから、一度だけでも結婚したら?」
「このまま独身だと、キャリアにも響くよ」

と好き勝手なことを言われる。しかし、そんな彼女達に言いたい。

今の二人の関係は、最高に良い関係だと。

お互いに適度な距離感が保てるので馴れ合いになることもなく、長続きする。彼氏が生活の一部にならないため、いつ会っても新鮮だ。紗江は今の彼氏に対して結婚は求めていない。ただ、ずっと一緒に、いつまでも恋人同士の様に心踊る状態で居られることを望んでいる。



世の中、結婚したい女性ばかりではないことを、結婚に躊躇して一歩踏み込めない男性陣に伝えたい。

【これまでの独りですが何か】
Vol.1:33歳未婚。仕事が恋人で何が悪い?
Vol.2:責任とか負いたくないっす。毎週末飲み過ぎちゃう広告代理店マンは結婚願望ナシ!



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