14日放送、NHK「グッと!スポーツ」に競泳・入江陵介がゲスト出演。4年前のロンドン五輪から数々の挫折を乗り越えてきた入江が、その都度、立ち直るきっかけとなった北島康介さんの言葉を紹介した。

番組では、肩甲骨まわりの柔軟性や独特のキックといった入江の強さの秘密を紹介した他、番組MC・相葉雅紀から「恋愛の方はどうですか?」と訊かれるなど、そのプライベートにも迫った。恋愛については「警戒心強いと思いますね。今までも」と切り出すや、「ちょっと悪いところを見ちゃうと急にガクッときちゃう」と苦笑い。異性の“入江的NG”を「二人でご飯食べる時にやたら携帯いじってる」とした。

すると話題はロンドン五輪後の伸び悩みについて。ロンドン五輪における200m背泳ぎでは銀メダルを獲得するも、1位とのタイムは0.37秒。僅かの差で金メダルに手が届かなかったばかりか、2013年8月の世界選手権ではまさかの4位に。この時、入江は自身のTwitterで「本当に弱い自分が辛い」などと漏らしている。

すると、そのツイートに北島さんが反応。「弱いから辛いんじゃなくて強いから辛いんだ」と応答し、入江を励ましている。この時のことを振り返った入江は、「北島さんの方が大きいプレッシャーがかかっている。もっともっと僕より辛いことを経験されている方からこういう一言をもらって、自信じゃないんですけど自分は弱いだけじゃないと思うきっかけを頂きました」としみじみと語った。

さらに北島さんの存在を「一言一言に重みがある。多くを語るタイプじゃないんですけど、パッと言う一言が頭に残る。記憶に残る一言を残して下さったり、いるだけでチームの雰囲気がキュッと締まる」と表現した入江。2013年10月には椎間板ヘルニアを発症し、「正直絶望感があった」と振り返ったが、この時も北島さんの言葉で気持ちが楽になったという。

練習もままならない状況ながら「一年ゆっくりしてもいいかなっていう気持ちでいれた」という入江は、「“もっと軽い気持ちでやってもいいんじゃないか?”っていう一言を頂いていた」と明かすと、番組の最後にはリオ五輪に向けた意気込みも。100%の力を発揮できたらという前提ながら「自然に(メダルは)掴めると思います」と自信を漲らせた。