学生の窓口編集部

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新生活でありがちなのが「緊張」。入社式の前日に一睡もできなかったなんて話は、いつの世にもあることです。

緊張すると「おしっこ」したくなるのはナゼでしょうか? 尿の重さで膀胱(ぼうこう)が伸び、そろそろトイレ! と脳に伝えるのが本来の尿意ですが、緊張すると大脳も膀胱も過敏に反応。少したまっただけでも収縮し、トイレにいきたくなってしまうのです。一時的なら誰にでも起きる現象ですが、ずっと続くひとは神経の病気かもしれませんので、お医者さんに相談してください。

■大げさに騒ぐ膀胱

ちびっ子の下ネタで定番の「おしっこ」は、体内で不要になったものを排出する重要なイベント。ところが、緊張すると頻繁にいきたくなるのが世の常で、入試や面接ではよく聞く話。自己紹介の順番待ちしているときも、ついトイレに立ってしまったなんて経験が一度はあるでしょう。

おしっこは、どれくらいの量までガマンできるのでしょうか? 膀胱(ぼうこう)の容量は(年齢+1)×30ミリリットルが目安と言われていますので、

 ・0歳 … 30ml
 ・15歳 … 480ml
 ・20歳 … 630ml

あたりが一般的です。このうち、150mlほどで軽い尿意、250mlを超えると本格的に感じるようになります。

緊張するとトイレが近くなるのはナゼでしょうか? これはおしっこをコントロールする大脳や膀胱が興奮状態となり、普段よりも「大げさ」になってしまうからです。

そろそろトイレに行きたい、と感じるきっかけは尿の量で、タンクである膀胱が伸びて「量」を大脳に伝えます。ところが緊張状態になると膀胱も大脳も「大げさ」状態になり、ちょっとしかないのに「そろそろヤバい! 」と感じてしまうからです。

緊張してきた! とトイレに行っても、わずかな量しか出ないのもこのためで、緊張と尿意が「ごっちゃ」になって、情報が正確に伝わっていないからなのです。またトイレに行きたくなったらどうしよう…と心配するとかえって行きたくなってしまいますので、ガセネタかどうかを量で確認すると良いでしょう。

■目安は1日8回

緊張時は誰にでも起きる現象ですが、普段も頻繁にトイレに行くひとは要注意。強いストレスを感じている、もしくは神経の病気が考えられるからです。

「緊張」といえば聞こえは良いものの、連続すればストレス以外のなにものでもありませんので、フツウの生活でもすぐにおしっこしたくなるひとは、知らぬまに緊張状態が続いている可能性があります。トイレの回数はよしとしても、心身ともに健康と呼べる状態ではありませんので、ストレスそのものを解消しなければなりません。

また、ストレスもないのに頻繁にトイレにいきたくなる、逆に尿意を感じないひとは神経の病気が考えられるので、迷わずお医者さんにGo! です。

膀胱から始まる尿意の信号は、末梢(まっしょう)神経、脊髄(せきづい)を経て大脳に伝えられますが、それらが病気になると情報が伝わらない、緊張時のようなニセ情報が生まれてしまいます。なかでも膀胱がうまく働かない場合は神経因性(しんけいいんせい)膀胱とよばれ、

 ・弛緩(しかん)型 … 膀胱の収縮が弱い/できない
 ・痙直性(けいちょくせい)型 … 少しの尿でも収縮する

弛緩型のほうが良さそうに思えますが、収縮が弱いので残尿感がつきまとい、膀胱が伸びきってしまうとおしっこが出せなくなってしまいますので、どちらに転んでもよいことは起きません。

体質や食生活によっても差があるでしょうが、おしっこは1日8回が目安にされていますので、気になるひとはチェックしてみてください。

■まとめ

 ・緊張するとおしっこしたくなるのは、脳と膀胱が「大げさ」状態になっているから
 ・トイレに行っても、ちょっとしか出ないのも同じ理由
 ・おしっこは8回/日が目安。極端に多い/少ないひとは病気の可能性あり

(関口 寿/ガリレオワークス)