4日放送、TBS「バース・デイ」では、「元プロ野球選手 第2の人生 スター選手たちの苦悩」と題し、現役時代は年俸1億円を超えた元中日ドラゴンズのエース・野口茂樹氏、中継ぎとしてWBCでも活躍した元千葉ロッテマリーンズ・藤田宗一氏の現在を伝えた。

「プロの世界のマウンドに立てるっていうのは一番の名誉だと思いますから。野球しかない人生だったので1日でも長くユニフォームを着たいっていう気持ちはありました」。

番組のカメラにこう語る野口氏は1996年にノーヒットノーランを達成するなど球界を代表する左腕として君臨するも、2005年にFAで巨人に移籍すると3年で僅か1勝。34歳で戦力外通告を受けると飲食店でアルバイトをしながら現役にこだわったが37歳で引退を決めた。

そんな野口氏は現在石黒体育施設というスポーツ施設の設計、施行を行う会社で正社員として働く。
「やってる内容も体育施設ですからスポーツに携われるいい環境かなと思います」という野口氏だが、高卒でプロ入りしているため、社会人経験はない。

「(パソコンは)ほぼ触らなかった。大分覚えてはきましたけど」と苦笑いを浮かべたが、「安定しないきつかった時代がありましたので、そういうところを乗り越えて今は二人幸せにきていますのでよかったなと思います」と、その全盛期を知らず苦労を共にした妻との穏やかな生活を喜んでいるようだった。

一方、25歳で千葉ロッテに入ると2005年には日本一、2006年にはWBCで世界一にも貢献した藤田氏。2007年10月、35歳で戦力外通告を受けると巨人、ソフトバンクを経て2012年に独立リーグ・群馬ダイヤモンドペガサスに辿り着いたが、足を故障により同年現役を引退。現在は、赤坂にある「豚焼 繁」のオーナーとして店を切り盛りする日々だ。

引退後は精肉店で包丁の使い方を一から学んだ藤田氏。「包丁の入れ方ですよね。切り方一つで味も変わるし固さも変わる。何回も始めは注意された」と振り返ったが、修行時代は1日に100kg以上の肉をさばき、焼肉店を食べ歩くなどひたすら肉を勉強し必要な技術を身につけた。

また、現役プロ野球選手達も訪れる人気店を持ちながら午前中は自宅でトレーニングに励む藤田氏はコーチとしてプロ野球の現場に戻りたいという夢を持つ。「自分の今まで築き上げたクイックにしろけん制にしろ、若い選手に教えていってその技術がプロ野球界に残っていけば」と語った。